わが社の豪商スピリット、6事業者が発表 三重・松阪商工会議所で松阪商人塾
松阪商工会議所(田中善彦会頭)は20日午後1時から、三重県松阪市若葉町の同会議所で「松阪商人塾〝豪商スピリットセミナー〟」を開催した。「認証事業者が語る新しい企業価値」が副題で、本年度の松阪・豪商スピリット認証事業者6社が、同会議所が定める六つの「豪商スピリット」(社会からの信頼を得ることを何よりも大切にする精神など)に則して自社の事業内容や取り組みを発表した。約70人が参加した。 発表したのは▶とび・土工工事業の㈱SK仮設(同市舞出町、黒宮菜美香代表取締役)▶講師業・キャリアコンサルタントのsoar(ソアー=同市垣鼻町、川端有美代表)▶コンサルティング・デカフェ販売のパインワークス(同市殿町、酒井由美代表)▶医薬品製造業の万協製薬㈱(多気郡多気町仁田、松浦信男代表取締役社長)▶管工事業・電気工事業の富士電設備㈱(同市石津町、沼田穂積代表取締役社長)▶作業用手袋・保冷具など製造の三重化学工業㈱(同市大口町、山川大輔代表取締役社長)──の6事業者。 審査員6人も参加し、青木雅生・三重大学リカレント教育センター教授からSK仮設の黒宮代表取締役に、石橋利宣・松阪公共職業安定所所長からsoarの川端代表に、門暉代司NPO法人松阪歴史文化舎理事長からパインワークスの酒井代表に、三井高輝・三井物産オルタナティブインベストメンツ㈱代表取締役社長(松阪三井家12代当主)から万協製薬の松浦社長に、村林守・元三重中京大学教授から富士電設備の沼田社長に、米山哲司NPO法人Mブリッジ代表理事から三重化学工業の山川輝専務取締役に、それぞれロゴマーク入りの盾が手渡された。 認証事業者による事例発表で、パインワークスの酒井さんは「仕事を通じて感じるのは私自身のウェルビーイング(心身共に良好な状態)を大切にすること。そして全ての人々が生き生きと輝ける社会を目指すことです。全ての人が生き生きと自分の個性を生かし輝いていける社会を実現しよう。全ての人に輝きの場を、これがパインワークスの豪商スピリットです」と語った。 また、富士電設備の沼田さんは「企業にとって一番の社会貢献は何かと問われたときに私どもができることは地域の若者を一人でも多く、地域の企業として育てることだと思う」と言い「これからの富士電設備は自分がつくっていくんだという熱意と気概をみんなが持てる会社、誰でも自由に意見が言える会社というのをつくり上げていくために、豪商スピリットに申し込むことで社員全員が議論し考えた。若手社員を中心にみんなが議論してくれた意見を、今後の活動とした。富士電スピリット、経営理念をもう一度見つめ直す機会を与えていただいたことに感謝したい」と締めくくった。