困った時に駆けつけてくれるJAFのあの車が『トミカ』に見参!
トミカ × リアルカー オールカタログ / No.76 ダイハツ ハイゼット JAF ロードサービスカー ~ 発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ? 「JAF」とは英語の「Japan Automobile Federation」の略称で、正式には「一般社団法人日本自動車連盟」と言い、自動車に関する様々な業務を取り扱うとともに、自動車ユーザーの助けになること――特に安心と安全を支えるサービスの提供――を目的とした団体です。また、国際自動車連盟(FIA)に加盟している日本で唯一の団体で、日本における四輪モータースポーツ統括団体として、日本で行なわれる様々なモータースポーツを公認すること――場所や状態、数量や単位、記録手段や方法などが、世界的に申し合いが行なわれて決められた正式な規則に従っていると認定すること――も重要な活動です。 さて、JAFの大きな活動のひとつがロードサービスです。ロードサービスとは、バッテリー上がりやパンク、キーの閉じこみ、燃料切れ、事故や故障でのけん引・搬送作業など、自動車の運転につきものの急な故障やトラブルに備えたサポートです。JAFは会員制度をとっており、個人会員、家族会員、法人会員などの種別がありますが、会員は無料で主なJAFのロードサービスを受けることができます(部品代や15 km以上の牽引、特殊作業、有料道進入の際の交通費、有料駐車場の駐車場料金等の一部は有料)。非会員でもロードサービスを依頼できますが、その際には一般料金を支払わねばなりません。 このJAFのロードサービス業務に活躍するのがロードサービスカーです。ロードサービスカーには用途に応じて様々なタイプの車両がありますが、最も代表的なのはJAFのロードサービスカー全体の6割を占め、事故車、落輪、転落などの引き上げ作業、また故障車の移動の救援などで幅広く活躍している、水色と白のJAFカラーに塗られたレッカータイプの車両です。 しかし、何でもかんでもレッカー車が出動するわけには行きません。たとえバッテリー上がりやキーの閉じこみなど比較的軽い故障やトラブルの救援や、レッカー車が入れない狭い道路や地下駐車場などでは、路上故障応急器材一式を搭載したバンタイプの普通自動車や軽自動車、あるいはオートバイが駆け付けます。また、レッカー車が入れない悪路や雪道における落輪、スタックの救援作業では四輪駆動車が駆け付けます。『トミカ』の『No.76 ダイハツ ハイゼット JAF ロードサービスカー』は、この比較的軽い救援作業に駆け付けるサービスカーをモデルに作られています。 さて、ハイゼットはダイハツの軽自動車、軽貨物車です。初代モデルは1960年、ダイハツ初の四輪車としてデビューしました。ダイハツ車の中ではもちろんのこと、軽自動車全体の中でも最も古い車名(商標)となります。2021年にデビューした最新の11代目モデルは、近年の働き手の多様化や少子高齢化による労働力不足、新たな使用用途への対応など、軽商用車を取り巻く環境変化に対応するべく、商用車として初めて『DNGA(Daihatsu New Global Architecture)』を展開しています。 ハイゼット カーゴとその乗用車版のアトレーのプラットフォームを一新するとともに、軽トラック版のハイゼット トラックも含めFR用CVTを軽商用車として初めて採用、燃費や静粛性、発進性などの基本性能を向上させています。この新開発FR用CVTは、小型化することで軽商用車の床下スペースへの搭載を実現しているほか、燃費・発進性・静粛性などを大幅に向上させて、運転中のストレスを軽減しています。また、変速比幅を拡大し、発進時はLOWギヤ化したことにより、力強い発進性能を実現。駆動力が途切れることがない無段階変速により、スムーズな加速で登坂時も快適なものとしています。 さらに11代目ハイゼットは、ラストワンマイルを担う小口配送ニーズの増加や建設業の方々の多能工化などによる多くの荷物を効率的に積みたいというニーズに応え、車体形状のスクエア化などによりクラス最大の積載スペースを実現するとともに、荷室の側面や床面のフラット化など、荷物を傷つけることなく効率的に使用できる使い勝手の良さを追求しています。インテリアは視認性が高い大型メーターや使い勝手の良さを追求したインパネ、耐久性を向上させたシート表皮を採用、機能性と快適性をさらに向上させています。 2024年8月第3土曜日に『トミカ』に、それまでの『No.76 スバル WRX S4 STI Sport R EX』に代わって加わった『No.76 ダイハツ ハイゼット JAF ロードサービスカー』は、この11代目ハイゼットのバン車型、ハイゼット カーゴのJAFサービスカー仕様をモデル化しています。シンプルで力強いスタイルが上手く再現されており、また、バックドアが開閉するギミックも楽しいことでしょう。この頼りになる小さなサービスカーを、ぜひコレクションに加えてみてはいかがでしょう? また2024年8月現在、『トミカ』のNo.30に『ダイハツ ハイゼット』がラインアップされています。こちらはノーマル仕様ですので、並べて違いを楽しむのも良いでしょう。 ■ダイハツ ハイゼット クルーズターボ 2WD 主要諸元 全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1890 ホイールベース(mm):2450 トレッド(前/後・mm) :1305/1300 車両重量(kg):950 エンジン形式:KF型直列3気筒DOHCインタークーラーターボ 排気量(cc):658 最高出力:47kW(64ps)/5700rpm 最大トルク:91Nm(9.3kgm)/2800rpm トランスミッション:CVT サスペンション(前/後):ストラット/リジッド ブレーキ(前/後) :ディスク/ドラム タイヤ:(前後) 145/80R12 80/78N LT ■毎月第3土曜日はトミカの日! 毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2024年8月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.76 スバル WRX S4 STI Sport R EX』に代わって『No.76 ダイハツ ハイゼット JAF ロードサービスカー』が登場します。また、それまでの『No.107 スバル サンバー ひまわり』に代わって『No.107 ランボルギーニ レヴエルト』が登場します。なお、『No.107 ランボルギーニ レヴエルト』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります
MotorFan編集部
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