「神奈川八光堂」のロゴブランドで各種武道用具を扱っていた神奈川八光堂(神奈川)が破産
(有)神奈川八光堂(TDB企業コード:201794669、資本金1900万円、神奈川県横浜市中区末吉町3-51、代表有馬宗由貴氏)は、7月4日付で横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。 申請代理人は萩原経弁護士(佐藤・村松法律事務所、神奈川県横浜市中区山下町70-3、電話045-640-0463)。 当社は、1976年(昭和51年)12月に設立した剣道を始めとする各種武道用具の小売業者。剣道具の著名ブランドである「八光印」製品を中心に扱い、同製品の製造元で仕入先である多田産業(株)(当時商号、本店・宮崎県、2011年8月民事再生)から仕入れるほか、宮崎市内にも支店を有するなど親密な関係にあった。自社販売では「神奈川八光堂」のロゴブランドを使用。業界初とされる軽量防具、A-1面などが好評を得て、一般個人や学校関係、警察のほか、世界選手権に出場するような選手にも多数使用されるなど高い品質で信頼を獲得し、2007年9月期は年売上高約5億2000万円を計上していた。 しかし、就学者数の減少や趣味の多様化により学校教育としての需要は低下、剣道人口の減少から業況の縮小を余儀なくされ、2012年9月期の年売上高は約4億2000万円にとどまっていた。 その後も、業績の回復に至らず、今年7月3日付で事業を停止、事後処理を弁護士に一任していた。 負債は債権者約50名に対し約2億円。