豪首相、トランプ氏に公正な貿易の重要性強調 先週電話会談
Kirsty Needham [シドニー 13日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は13日、先週行ったトランプ次期米大統領との電話会談について、貿易問題を提起したことを明らかにした。オーストラリア放送協会(ABC)とのインタビューで語った。 トランプ氏は、全ての輸入品に10%の関税をかけ、中国製製品には60%の関税を課すことを提案している。 アルバニージー首相は「米国は対豪貿易収支が黒字になっているため、豪と公正に貿易することは米国の利益になると伝えた」と述べた。 トランプ氏の第1次政権下で、オーストラリアはアルミニウムと鉄鋼の輸出に関して、関税免除を勝ち取った経緯がある。 アルバニージー氏は、米中の競争が激化する中、「自由で公正な貿易」に重点を置くとし「我が国は中堅国として役割を果たすことができる。米とは同盟関係にあるが、中国は主要な貿易相手国だ」と語った。 トランプ氏は12日、国防長官にFOXニュース・チャンネルの司会者ピート・ヘグセス氏を指名すると表明した。 オーストラリアのマールズ国防相はスカイ・ニュース・オーストラリアとのインタビューで、ヘグセス氏には会ったことがないが「極めて重要な」ポストへの就任に祝意を表すると発言。「オースティン米国防長官と同様、緊密に連携していくことを楽しみにしている」と述べた。 マールズ氏は、オーストラリアが国防費を今後10年で500億豪ドル(326億9000万ドル)増額する計画について同国が「歴史的な国防費増額」にコミットしているとも指摘した。