【大学野球】慶大が東大に2022年秋1回戦以来の黒星 守備の乱れが絡み後手の展開に
開幕から続く苦戦
【10月6日】東京六大学リーグ戦第4週 東大4-1慶大(1勝1敗) 慶大が東大に黒星を喫したのは、2022年秋の1回戦以来(3対4)である。 東大の先発右腕・鈴木太陽(4年・国立高)に6回一死までパーフェクト、7回一死まで無安打に抑え込まれた。結局、3安打1得点に終わり、最後までとらえ切れなかった。 慶大・堀井哲也監督は試合後、攻略できなかった理由を明かした。 「落ち着いたピッチングをされた。低めに、丁ねいにほうっている。(攻撃側が)カウント有利なところでも振っている。分かっていても、手が出る。どうしても目付けが低めにいく中で、落ちるボールにやられた」 慶大は4回裏、東大に2点を先制され、5回裏も1点を加点された。ともに守備の乱れが絡み、後手の展開となった。 「残念な点のやり方だったが、一生懸命やった結果。取られたら、取り返すという思いでした。選手は一生懸命やっている。そこを、(私が)いかに引き出すか……。後半勝負。結果としてうまくいかなかった。焦っている。悪循環。(私が)背中を押してやりたかったが……」 開幕から立大、明大と勝ち点を落とし、苦戦が続いている。8試合で19得点。チーム打率.178と突破口がなかなか見いだせない。投手陣もリーグ戦通算14勝の外丸東眞(3年・前橋育英高)の「状態が上がってこない」(堀井監督)と今季未勝利で、東大戦はベンチ入りも、2試合で登板機会なし。左腕・渡辺和大(2年・高松商高)と右腕・広池浩成(2年・慶應義塾高)が1勝ずつを挙げ奮闘も、打線の援護に恵まれていないのが現状だ。 「負けは負けで、真摯に受け止める。1日でできることをやって、明日に挑みたい」 堀井監督は必死に前を向いた。東大3回戦。今季初の勝ち点奪取へ、チーム一丸となって勝利をつかみにいく。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール