ひめゆり元証言員 与那覇百子さん告別式
沖縄テレビ
沖縄戦に学徒動員され、ひめゆり平和祈念資料館の証言員を務め、8日96歳で亡くなった与那覇百子さんの告別式が11日営まれました。 与那覇百子さんは師範学校女子部に在籍していた16歳のときにひめゆり学徒として沖縄戦に動員され、沖縄陸軍病院の第一外科で負傷兵の看護にあたりました。 (2015年取材)与那覇百子さん「こんなに激しい、そして悲惨な事を、私だけで封印しちゃダメじゃないかなと、またそれも思った。」 戦後は県外で暮らしながら各地で自身の戦争体験を語る活動を続け2005年からはひめゆり平和祈念資料館の証言員を務めました。 11日那覇市で執り行われた告別式には親族や関係者が参列し、与那覇さんとの最後の別れを惜しみました。 普天間朝佳館長「沖縄戦のことを伝える本当に重要な役割を県外で担ってきたんだなと思いました。展示室でも来館者に優しい口調でお話しされるんですけども話される内容は本当に壮絶な内容。長い間一緒に資料館で活動されていたのでいろんなお話しをされたり、それを思い出してさみしい気持ちでいっぱいになりました。」 古賀徳子学芸課長「本当につらい体験を抱えながら、でも、いつも明るくて強い気持ちで伝えてこられたので。どういう思いで伝えてきたかを私たちはこれから自分たちが伝えていかなければいけない。」 与那覇さんから受け取った平和のバトンをつなぐために戦争の悲惨さを伝えていくことを誓いました。
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