羽生結弦 節目の30歳〝劣化〟イメージなし「野球、サッカーとかに置き換えて考えてみたら…」
フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たしたプロスケーター・羽生結弦(30)にとって〝年齢〟はただの数字にすぎないようだ。 【写真】多くの人でにぎわったさいたまスーパーアリーナの会場前 自身が制作・指揮するアイスストーリー第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd―Echoes of Life―TOUR」が7日、さいたまスーパーアリーナで開幕し、1万4000人のファンの前でアンコールを含めた15曲を熱演。「まずは初日、ケガなくストーリーとして完結できて良かった」と声を弾ませた。 この日は羽生の30歳の誕生日。アンコールではファンから「Happy birthday」の大合唱を受けると「ありがとうございます。うれしいですね」と満面の笑み。その上で「まだまだやれるなという気持ち。自分の中では30っておっさんじゃんと思っていたけど、それとは違った30代を迎えることができたなと、なんとなく思っている」と手応えを語った。 激動の20代に別れを告げ、30代の世界に突入。一般的には年齢を重ねるごとにパフォーマンスが低下するが、羽生には〝経験値〟というアドバンテージがある。 「自分の中ではフィギュアスケート年齢としては劣化していくだろうなという漠然としたイメージがあったけど、例えば野球とかサッカーとかに置き換えて考えてみたら、これからやっと経験とか自分の感覚、技術とかの脂が乗ってくる時期だと思う。自分自身の未来に希望を持って、絶対にチャンスをつかむんだという気持ちを常に持ちながら、練習もトレーニングも本番も臨みたい」 今はあくまで進化の過程。羽生の成長物語はこれからも続いていく。
中西崇太