【陸上】七種競技・日本選手権Vの熱田心が5668点で1位「まだまだだと痛感」も成長示す
来年のアジア選手権(韓国・クミ)の混成競技日本代表選考会となる第6回中京大土曜競技会が行われ、女子七種競技は熱田心(岡山陸協)がセカンドベストの5668点でトップだった。 十種競技・奥田啓祐が7825点 来年のアジア選手権へ前身 今年の日本選手権で日本歴代5位の5750点を出して初優勝していた熱田。1日目は100mハードルから「14秒(07)かかってしまって良くないスタート」だったが、砲丸投で11m85のベストを出す。200mでも25秒21(+0.9)をマークして全体トップ。ヘンプヒル恵(アトレ)と1点差の2位と接戦を繰り広げる。 2日目は得意の走幅跳で5m91(+0.9)をマーク。最後はヘンプヒルを20点差で抑えてトップをもぎ取った。 「日本選手権のような点差で逃げ切れたのは良かった」とホッと胸をなで下ろしたが、「5900点を狙っていた」と、アジア選手権選考条件の一つでもある記録に届かず「悔しかったですし、まだまだだと痛感した試合でした」と唇を噛んだ。 今季前半は初日本一となるなど飛躍を遂げたが、シーズン後半は「自信を得たはんめん、気にしすぎて空回りしてしまった」と振り返る。「山﨑(有紀、スズキ)さんやヘンプヒルさんは、そういう中で結果を出されてきた」と言い、そうした状況に肩を並べられたうれしさもある。 今季最後の試合で「来年につながる収穫がありました」と熱田。「(日本初の)6000点を出して、七種競技を変えていく1人になりたい。来シーズンの自分に期待したいです」と先を見据えていた。
月陸編集部