実名登録型の党員専用掲示板に「ハン・ドンフン」名義で尹大統領夫妻を中傷する大量の書き込み、ハン・ドンフン代表は事実を明らかにすべきだ【11月22日付社説】
韓国与党・国民の力の党員掲示板に韓東勲(ハン・ドンフン)代表とその母親・義父・義母・夫人など家族の名義で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫妻を中傷する文章が多数書き込まれていた問題で、同党は再び内紛の兆しを見せている。親・尹大統領派は党務監査を求めて韓代表の釈明を要求する一方、韓代表側は「警察の捜査を見守るべきだ」として党務監査に反対している。親・尹大統領派は「韓代表やその家族が中傷文作成に関与しているなら、韓代表は責任を取るべきだ」という見解だ。国民の力の党員掲示板は匿名だが、本人認証を経た党員だけが投稿することができる。このような認証を経た中傷文投稿者のうち、一部が韓代表の家族の名前と同じであることが分かったものだ。 【早わかり】問題視されている書き込み例
韓代表は自分が書いたものではないと否定したが、家族名義の文については見解を明らかにしていない。韓代表は21日、この問題について質問を受けた際、「党で法的措置を予告したので、違法ならば徹底的に捜査し、真実が明らかになるだろう」と言ったが、依然として家族の問題に関しては説明しなかった。韓代表は「違法でなければ私がいちいち説明するのは適切ではない」とし、親・尹大統領派を念頭に「不必要な内輪もめになるようなことではない」と言った。 親・尹大統領派では「韓代表側が家族名義で多数の中傷文を書き込んだとすれば、世論操作に当たる」と主張し、親・韓代表派は「今、警察が捜査しているので見守ろう」と言って親・尹大統領派の政治的背後関係を疑っている。しかし、これを見守る国民たちは、これが法律違反なのかどうか、捜査で解明すべきことなのかどうか、言い争いになるようなことなのかどうかを巡り、戸惑っている。掲示板に韓代表の家族の名前で書かれた問題の書き込みがあるなら、韓代表はその家族に「本当にあの書き込みをしたのか」と一つ一つ聞いたはずだ。そうして家族から聞いた内容をそのまま公表し、もし問題になる部分が実際にあったなら、その軽重によって韓代表が見解を表明するのが自然な手順だろう。韓代表が家族から聞いた説明を全面的に信頼できず、捜査を待たなければならないという考えなら、もはや何も言うことはない。 韓代表は同日、「今は変化と刷新を実践する最後のチャンスだ」と言った。その通りだ。刷新の機会を生かすには、韓代表が自身を巡って浮上したこの問題から、はっきりと事実や見解を明らかにするのが望ましい。このような件が原因で再び与党が内紛に陥れば、支持者たちから背を向けられることだろう。