「1%の可能性を信じた」連覇達成の堀米雄斗 最後の1本で96.98点差を大逆転 暫定7位→金メダル
◇パリオリンピック2024 スケートボード男子ストリート決勝(大会4日目=日本時間30日、コンコルド広場) 【画像】演技前、コンコルド広場で練習をする堀米雄斗選手 スケートボード男子ストリート決勝には、日本代表の白井空良選手、堀米雄斗選手が出場しました。 予選4位の堀米選手はランの1回目で89.90の高得点を出すと、予選3位の白井選手はそれを超える90.11をマーク。1回目のランを終えて、日本人選手が暫定1・2位に立ちます。 堀米選手は2回目のラン、『ノーリーバックサイド180フィーブルグラインド』で転倒し得点を伸ばすことができず、白井選手も足からボードが離れてしまうミスなどもあり、ともに1回目のランの得点が採用されました。 その後アメリカのナイジャ・ヒューストン選手がフルメイクし、93.37の高得点をマーク。さらに予選1位のジャガー・イートン選手も91.92をマークし、白井選手と堀米選手はランを終えて暫定3・4位でトリックを迎えることになりました。 そして迎えたトリック。1回目で堀米選手が94.16の高得点をマーク。白井選手も93.80をたたき出します。しかし、その後、堀米選手は4回目まで着地での転倒などが続き、後がない状況になります。 そして1位と96.98差の暫定7位で迎えた最終5回目。ここで難度の高いトリックを成功させた堀米選手。97.08とこの日一番の高得点を出して会場を沸かせ、トップに躍り出ます。 暫定2位のジャガー・イートン選手の5回目が失敗に終わり、堀米選手は0.10差で金メダルが確定。見事オリンピック連覇を果たし、目には涙を浮かべていました。 白井選手も1回目以降、得点なしが続いていましたが、4回目に94.21をマーク。しかし、5回目では着地後に足がボードから離れてしまい、得点を伸ばせず惜しくも4位でフィニッシュとなりました。 堀米選手は、「本当にここまで来るのに、本当に諦めかけたこともあった」と、オリンピック前最後の予選で1位になっても出場できない可能性もあったことにふれ、「本当に少しの可能性、1%ぐらいの可能性だと思うんですけど、その1%を最後まで信じて、このオリンピックでもやってこれて、それが本当に最後に実ってうれしいです」と喜びをかみしめました。 また、“逆転の堀米”ですねと聞かれると、「自分では、この逆転を狙ってはいないんですけど、本当は、できれば、早めにのって優勝決めたいんですけど、最後に逆転できて本当にうれしいです」と笑顔で話しました。