朝倉海

　その予想は外れだ。米総合格闘技イベント「UFC310」（12月7日＝日本時間同8日、ネバダ州ラスベガス）で、UFCフライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ（ブラジル）に挑戦する前RIZINバンタム級王者・朝倉海（30）が、自らの苦戦を予言した〝バカサバイバー〟こと青木真也（41）を忖度なしに切り捨てた。 【写真】自転車で撤収する青木真也 　海は17日、都内で行われた会見に出席。大一番に向け闘志をみなぎらせ「勝って来年UFCを日本に持ってきたい」と、日本大会開催を目標に掲げた。その後、取材に「世界中から注目される試合になると思う。みんなが見るところで衝撃的なKOをしたい」と断言する。さらに、ここ2試合で相手を沈めているヒザ蹴りへの揺るがぬ自信を語り「僕のヒザには神様が住んでるんで。〝神のヒザ〟が炸裂しますよ」とKO勝ちを予告した。 　とはいえ、参戦即王座戦という異例の待遇に苦戦を予想する関係者が多いのも事実だ。だが海は「みんながそう言うのは想像できましたね」と動じない。それどころか「僕は今までいろんな逆境を乗り越えてきて、ここにいるんです。だから何かを言われることも全く気にしない。こういう状況でも勝てるって自分を信じているだけですね」と不敵な笑みを浮かべてみせた。 　青木からはルールや体重が変わることをポイントに「厳しいと思う」「勝つ材料が見えない」などと断じられたが「青木さんの予想はいつも外れているんで興味ないですね」と一笑に付す。さらに青木の予想について「見るだけ時間の無駄だと思っています。〝ウェステッド・タイム〟ですね」と吐き捨てた。 　青木が盛大に手のひらを返すような快勝となるか。「僕が〝神のヒザ〟一発で新しい風を吹かせたいと思います」と話す海の挑戦に期待だ。