BMW、全面改良した新型「1シリーズ」日本導入 マイルドハイブリッド仕様の「120」、直列4気筒ターボの「M135 xDrive」展開
ビー・エム・ダブリューは、全面改良した新型「1シリーズ」を11月1日に発売する。従来、高効率ガソリンエンジンを搭載していることを意味する、モデル名の最後に付いていた「i」の文字は新型1シリーズより廃止となる。価格は直列3気筒1.5リッターターボに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる「120」が478万円、「120 M Sport」が498万円。直列4気筒2.0リッターターボを搭載する「M135 xDrive」が698万円。 【画像】新型「1シリーズ」(画像はM135 xDrive) 1シリーズは2004年に初代モデルが誕生し、約50:50の前後重量配分、スポーティで俊敏なハンドリング性能、BMWツインパワーターボエンジンと高効率8速ATの組み合わせにより、優れた環境性能と高い動力性能を両立させ、BMWブランドにおけるエントリーモデルとしての地位を確立した。2011年に発売された第2世代ではその性能を維持しながら、スタイリングや装備を改良。2019年には第3世代モデルに進化し、すべての世代に受け入れられるモダンなデザインを取り入れるとともに、特に運転支援システムの充実を図ることでスモールコンパクトなサイズでありながらBMWならではの「駆けぬける歓び」を提供してきた。 そして第4世代モデルへと進化した新型1シリーズでは、BMWとして初めて象徴的なキドニーグリルに斜めのデザインを取り入れるとともに、立体的なプレスラインを採用することで一層スポーティな印象を付与。また、48Vマイルドハイブリッドシステム搭載モデルを投入するなど、最新テクノロジーの採用によって走行性能はより力強く、スモールコンパクトモデルならではの軽快なきびきびした走りとともに、「駆けぬける歓び」のさらなる高みに挑戦したという。 パワートレーンについて、「120」「120 M Sport」では最高出力115kW/5000rpm、最大トルク240Nm/1500-4400rpmを発生する直列3気筒1.5リッターBMWツインパワーターボガソリンエンジンを搭載し、7速DCT、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、システムトータルの最高出力は125kW、最大トルクは280Nmを実現。また、「120 M Sport」はアダプティブMサスペンションの搭載によって快適性と操舵性を大幅に高めている。 また、「M135 xDrive」はBMW M社が開発する、本格的なサーキット走行で培われた技術を取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデル。最高出力221kW/5750rpm、最大トルク400Nm/2000-4500rpmを発生する直列4気筒2.0リッターBMWツインパワーターボガソリンエンジンに、左のパドルシフトを1秒間引くことで、すべてのパワートレーンとシャシーシステムを最もスポーティな設定に切り替えられる「Mスポーツ・ブースト機能付き7速ダブル・クラッチ・トランスミッション」や、「4輪駆動システムxDrive」、フロントアクセルに組み込まれた「機械式リミテッド・スリップ・デファレンシャル」、「アダプティブMサスペンション」、上級モデルとなる「M3」「M4」で採用されるテクノロジーを受け継いだ「M コンパウンド・ブレーキ(グレー・ハイグロス・キャリパー)」などを組み合わせた。 新型1シリーズ(120)のボディサイズは4370×1800×1465mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2670mm。エクステリアでは「120」「120 M Sport」のキドニーグリルに斬新な斜めのデザインを取り入れ、さらにBMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返すツインサーキュラーを進化させ、よりシャープでスポーティなデザインのアダプティブLEDヘッドライトが与えられた。リアデザインにおいては、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクターライン、立体的で力強いイメージのLEDリアコンビネーションライトを特徴とした。また、リアゲートに取り付けられるモデルバッジは、「1」を大きくすることで1シリーズであることを強調させたという。 インテリアはメーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ存在感を高めつつ、運転席側に傾けることで視認性を向上。またタッチ操作による操作性を高めたBMWカーブド・ディスプレイを採用するとともにシフトレバーを廃止し、センターアームレストに操作系をすべて納めることでモダンな印象を高めた。センターコンソールにはQi対応機器(スマートフォンなど)を置くことで充電も可能となるなど利便性も高めている。リアは大人3名が座れる空間を確保するとともに、40:20:40の分割可倒シートを採用。例えばM135i xDriveのラゲッジスペースは、大人3名乗車時には380L、リアシートを前方にすべて倒すことで最大1200Lにまで拡大可能としている。
Car Watch,編集部:小林 隆