星野道夫写真展 アラスカの自然と動物撮影がライフワーク
アラスカの自然やそこに生きる動物たちの撮影をライフワークとしていた写真家・星野道夫の作品を集めた展覧会が、京都市下京区の大丸ミュージアム京都で14日から始まりました。星野道夫は、1996年、撮影中の事故によって43歳の若さで亡くなるまで、主にアラスカの自然や動物を撮り続けた写真家で、会場にはおよそ140点の写真と20点ほどの資料が展示されています。なかでも北米のトナカイいわゆるカリブーを収めた1枚は、普段は群れで行動するカリブーが川べりに1頭佇む姿と、霧の向こうにそびえる残雪をかぶった丘の対比がカリブーの孤独を際立たせています。また両手を合わせて、目を瞑ったホッキョクグマを捉えた1枚は、ホッキョクグマにも人格があるかのように思える作品です。訪れた人たちはアラスカの自然の大らかさと動物たちの豊かな表情に見入っていました。この写真展は9月30日まで開かれています。