ガス代が前のアパートと比べて3倍くらいに跳ね上がりました。シャワー中心にしてもあまり下がりません。どういうことなのでしょうか?
引っ越しを機に、急にガス代が高くなってしまうことがあります。日用品などの値上がりも相まって、月々の光熱費が一段と負担になることもあるでしょう。ガス代が高くなる原因を把握することで、有効な対策を採れます。 本記事では、ガス代が高くなる原因や節約方法について詳しく解説します。ガス代が高くて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
ガス代の平均
総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」によれば、世帯人数別のガス代の平均(月)は図表1のとおりです。 【図表1】
※総世帯の場合 ※総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成 ひと月のガス代の平均はおおよそ3300~5600円です。ガス代が最も高いのは3人世帯で、最も低いのは1人世帯です。
ガス代が高い原因
引っ越して、以前よりガス代が上がった場合、その原因はガスの使用量や単価の変化かもしれません。また、都市ガスからプロパンガスに切り替えたことが、ガス代上昇の要因となることもあります。 ガス代が高くなる原因を特定することで、より効果的な対策が可能です。 本項では、ガス代が高くなる3つの原因について見ていきましょう。 ■ガスの使用量が多いため ガス代は「基本料金+従量課金(単位料金×ガスの使用量)」で計算されるため、ガスの使用量が増えるほどガス代も高くなります。 ガスの使用量が増える主なケースは次のとおりです。 ●食器洗いやお風呂でお湯を使う頻度が増えた ●ガスファンヒーターなどの暖房器具を頻繁に使用した ●料理をする機会が増えてガスコンロをよく使用した このように、お風呂や暖房器具、ガスコンロなどの使用頻度が以前より増えることで、ガスの使用量が増加し、ガス代が高くなることがあります。 ■ガスの単価が高いため 契約するガス会社によってガスの単価が異なるため、引っ越しなどでガス会社が変わると、それまでよりガス代が高くなることがあります。 また、同じガス会社でも複数の料金プランや割引サービスがあるため、ガス会社が変わらなくても、料金プランの変更によってガスの単価が上がることがあります。 引っ越しなどでガス代が高くなった場合は、ガス会社や料金プラン、割引サービスが変わっていないか確認しましょう。 ■プロパンガスを使用しているため 都市ガスからプロパンガスに切り替えると、ガス代が高くなる場合があります。一般的にプロパンガスは都市ガスの2倍程度の料金になると言われています。なぜなら、プロパンガスは熱量が高く、配送コストがかかるためです。 また、プロパンガスは料金公表が徹底されておらず、競争が少ないため、料金が下がりにくいことも影響しています。