まさか2人だけ…巨人・田中“千晴杯”で小学時代所属チームの存続危機救う 「来年は突き抜けて」原点守る
巨人の田中千晴投手(24)が29日、大阪・和泉市で開催された新檜尾台(しんひのおだい)少年野球部のソフトボール大会に参加し、チーム存続の危機を救うことを誓った。所属チームの後輩たちと交流した右腕は「野球人口が減っている中で、僕も地元で野球をしてくれている子が増えるとうれしい。“田中千晴杯”とかつくれたら面白いですよね」と将来的な夢を口にした。 【動画】田中千晴、子供たちにトスを上げ交流 野球を始めた原点を守り抜く。小学時代所属していた堺市の同チームは、自身が小学6年時は40~50人が在籍。しかし来年には2人のみとなり、休部予定となっている。「衝撃でしたね。寂しいです」とショックを受けつつも、沸々と燃えるものを感じた。「僕が地元を盛り上げられるようになれたらいいな、と思いますね」と誓った。 そのためにも、目指すは勝利の方程式入りだ。今季は1軍では防御率は0・00も3登板のみに終わり「全然チームに貢献できなかった」と悔いが残った。「来年は勝ちパターン入りを目指します。来年は突き抜けるっていうように自分に言い聞かせています」。マルティネスの加入などでさらに救援陣は厚みを増すが、割って入る覚悟は十分だ。 現在は10月下旬に受けた右肘のクリーニング手術からの復帰に向けてシャドーピッチングを開始し、年始からはボールを投げる予定。「順調にきていると思います。まずは野球のことだけを考えて、来年が勝負だと思うので死に物狂いでやっていきたい」。思い出の地に帰り、より力が湧いてきた。(水上 智恵) ◆巨人・田中千の今季 開幕を2軍で迎えて先発調整を進めたが、6月上旬には防御率5点台と苦しんだ。その後は中継ぎ調整となり、7月4日からの7登板で1失点と状態を上げ、8月2日のヤクルト戦(東京D)で今季初昇格。同23日に出場選手登録を抹消されるまでに3試合を無失点に封じた。8月1日の登板から今季終了まで、1、2軍の登板を合わせて15戦連続無失点と安定した投球を披露。10月下旬に右肘のクリーニング手術を受けたが、来春キャンプには間に合う見込み。
報知新聞社