2部でも低迷のシャルケ…指揮官とSDを解任「全体のネガティブな展開に基づくもの」
シャルケは21日、カレル・ゲラーツ監督とマルク・ヴィルモッツSD(スポーツディレクター)の解任を発表した。 【ハイライト】3点先行から5失点…シャルケ 3-5 ダルムシュタット シャルケは20日に行われたブンデスリーガ2部第6節ダルムシュタット戦で3点を先行。しかし、そこから5失点でまさかの逆転負けを喫し、3連敗となった。リーグ戦では1勝1分4敗で、21日終了時点で14位に沈んでいる。 シャルケのマティアス・ティルマンCEO(最高経営責任者)は、「カレル・ゲラーツ監督を続投させないという取締役会の決定は、結果が出なかったことやダルムシュタット戦の敗戦だけに基づくものではありません。むしろ、ここ数週間の全体的なネガティブな展開に基づくものです。戦術面でもサッカー面でも、チームとしても選手個人としても、必要なステップを踏んでいません。その結果、シーズン前半戦の3分の1を終えた時点で、順位表の下位から抜け出せないでいます」と、シーズン序盤での監督交代に踏み切った理由を説明した。 また、ティルマンCEOはヴィルモッツSDを解任した理由にも言及。「ここ数週間で、シャルケのサッカーをどのように、どのような方向性で発展させたいかについて、異なる見解があることに気づきました。しかし、取締役会の観点からは、クラブのスポーツ・マネジメント・チームで共通の路線を追求することが基本的に重要です。プロ部門の将来の方向性について合意がなければなりません。マルクの働きと、昨シーズン後半に彼が果たした、リーグ残留への道筋を安定させるという役割に感謝したいと思います」 後任の監督が決まるまでの間は、シャルケⅡを率いるヤコブ・フィンペル監督が暫定的にトップチームを指揮。また、新たなSD探しにも着手しており、プロフェッショナル・フットボールディレクターとスカウトを務めるベン・マンガ氏が、スポーツ全般の責任を負うことになる。 シャルケは過去に内田篤人氏や吉田麻也らが在籍したドイツを代表するビッグクラブだが、近年は財政難により低迷。2021-22シーズンの2部リーグを制して1年で1部に復帰したものの、2022-23シーズンのブンデスリーガは17位に終わって1年で2部に逆戻り。昨季は9月にトーマス・ライス元監督を解任し、10月からゲラーツ監督を招へいしていた。シーズンを14位で折り返すと、今年1月からヴィルモッツSDも迎え入れ、最終的には10位でリーグ戦を終えていた。
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