「ハリスがバイデンにクーデター」「ライオンのトレカ」...トランプ関連の騒動、いくつ知ってる?
<日本での報道が少ないトランプ前大統領の起こした騒動の数々、どれくらい知ってる?アメリカ出身芸人のパックンが解説します>
謝罪させてください。下記のSNS投稿の内容は、女性蔑視の下品な性的表現を含む。読んでしまうと不快感を覚える読者もいるだろう。筆者だって不快だ。申し訳ございません。 【動画】選挙集会でのトランプの「異常な様子」が話題、認知能力を不安視する声が急増...ハリスも「大丈夫?」と反応 投稿は、ヒラリー・クリントン元国務長官とカマラ・ハリス副大統領のツーショット写真の下に「違った形で、フェラチオがキャリアに影響を与えた2人。面白いね......」と綴られたもの。 いや、ちっとも面白くない。 したくもないが、解説をしよう。クリントンに関しては夫の不倫事件を指している。ハリスに関しては、検事だった若いころに年上の政治家と付き合っていた事実をもって、性行為で出世したとほのめかす誹謗中傷だ。 この低劣極まりない投稿は、ドナルド・トランプ大統領候補がリポストしたものだから取り上げたが、改めて謝罪させてください。こんな大統領候補で本当に申し訳ない。 ■「トランプ・トラブル」どこまで知ってる? この投稿は日本でほとんど話題になっていないが、実はアメリカでは......いや、アメリカでも大した騒動にもなっていない。これが、この10年間でトランプの政治活動がアメリカにもたらした大きな変化だ。 2回の弾劾や4つの刑事裁判につながった特大問題はさておいても、トランプは毎日のように小さなスキャンダルを起こしまくってきたため、国民は不祥事に「耐性」ができたようだ。トランプ効果とでもいおうか、けしからん問題行為が「普通化」されている。 そこで、日本であまり報道されていないが、実際にあったトランプの問題行為はどれぐらいわかるかな?「クイズ!トランプ・トラブル!」のコーナーだ! クイズ 1: 冒頭の投稿から24時間以内にも非常識な行為があった。それはこの中のどれでしょう? A 「ハリス副大統領がバイデン大統領へのクーデターを図った」という妄想を公言した B Qアノン(民主党は児童買春を行う悪魔崇拝者だとする陰謀論)のスローガンを広めた C ライオンとのツーショットNFT(非代替性デジタル資産)を「オンライントレーディングカード」として発売した D 首都ワシントン近郊のアーリントン国立墓地で、法律で禁じられている政治目的の撮影を行った