NYコレのトリを飾った「トム ブラウン」 雪積もる会場で見せた「大鴉」の朗読劇
鬼気迫る叫びが響くフィナーレ
カラスを刺しゅうしたゴールドのコクーンコートをまとったモデルが現れ、子供たちが4人がかりでそのコートを脱がせていく。中からゴールドのインターシャニットが現れ、コートはコルセット風のバルーンスカートに変化した。モデルがスカートを揺らしながらランウエイを歩くと、ショーはクライマックスに近づいていく。フィナーレはクーンが鬼気迫る叫びにも似た声で「NEVERMORE….」を連呼した。会場のボルテージも最高潮に達し、カラス役のモデルが苦悩に打ちひしがれたようにランウエイを後にし会場は暗闇に包まれた。
明転したステージに大きなハートを持ったトム・ブラウンが現れた。一年前もそうだったように、バレンタインデーのこの日はフィナーレでパートナーのアンドリュー・ボルトン(Andrew Bolton)に愛と感謝を伝えてショーは幕を閉じた。