木南晴夏が語る“将来”の話「中学のころから親に進路の相談を一切しませんでした」
2024年の4月クールで、木南晴夏さんは奇しくも「三姉妹の長女」をふたつのドラマで演じている。 ひとつは川口春奈さん主演のTBS系金曜ドラマ『9ボーダー』そしてもう一つは、吉田鋼太郎さん主演の『おいハンサム‼2』(東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 毎週土曜よる11時40分)だ。 おなじ「三姉妹の長女」を演じながらも、ドラマの雰囲気は全く異なる。前者は19歳、29歳、39歳といった「ボーダー」に直面するヒューマンラブドラマ。そして後者は恋と家族とご飯をテーマに描かれたホームドラマだ。 【写真】「我が家は家事の役割分担がないんです」木南晴夏さんの笑顔 木南さんはじめ、吉田鋼太郎さんと佐久間由衣さん、武田玲奈さん、MEGUMIさんいったキャストはシーズン1からそのまま。 ドラマ『おいハンサム‼2』には、家族に何か問題が発生した際に全員で話し合う「伊藤家の家族会議」のシーンが登場する。家族間の連絡ごとでさえLINEで済ます令和にあって、あの密度の濃い関係性をうらやましく感じる人もいるだろう。 しかもドラマのあと、6月には映画も公開されることが決まったという。 『おいハンサム‼2』&映画公開を記念した木南晴夏さんへのインタビュー1回は、吉田さん演じる伊藤源太郎のような「昭和のオヤジ」の姿から、昭和と令和の違いを、インタビュー2回では完璧な家事をこなすMEGUMIさん演じる母の千鶴の姿から、「家事」についての話を伺った。 インタビュー最終回の3回目は。伊藤家がなにか誰かに問題が起こると召集する「家族会議」に感じたこと、そして自身の進路の決め方、俳優という仕事についてお聞きする。
親に相談をしたことはありません。上京も自分一人で決めました
「伊藤家恒例の家族会議については、すごくいいなと思いながら演じています。うちはあんなふうに家族会議をする家ではなかったですし、誰か一人に起きた問題を家族皆で話し合う、全員で問題をシェアするって、本当に素敵な家族だなと思いました。 召集されることに誰も文句を言わず、投げ出さず、そしてとやかく言うわけでもなく耳を傾ける。そういう関わり方は素晴らしいなと思います。 かく言う私は、親に相談をしない子どもでした。恋愛もそうですし、進路や仕事のことも含め、中学・高校時代から一切しないタイプでしたね。『これをやりたいからやる』『このオーディションを受ける』『東京に出る』と、全部自分一人で決めてきました。 ただ、東京に出ると言った時は、さすがに反対されました。まだ高校1年の途中で、行きたかった高校に入学してわずか半年しかたっていなかったというのもあって、『卒業してからでも遅くないんじゃない? 』と、引き留められた記憶があります」 相談をせずに自分で決断ができるのは、木南さんの意思を大切にしようというご両親の姿があったのだろうな、「家族会議」をする伊藤家のようになんでも言わなくても、信頼して支えているんだなと感じてしまう。