中国山地の山々にまとう幻想的な景色…。 １８日朝、広島県神石高原町に現れた「雲海」です。 取材班は、ジワリジワリと歩み寄る『秋本番』の景色を探しにいきました。 【野川キャスター】 「午前８時すぎの三原市大和町です。日が差してきましたけども、かなり空気はヒンヤリとしています。こちらではこれからの時期、旬を迎えていく味覚の収穫作業が行われているそうなんですが、この背丈が高い植物、そして、あちらでは手にホースを持って収穫の作業をしています」 「太ももあたりまで水に浸かりながら右手にホースを持って泥水の中を探っていきます。あ！いま姿が見えました。地下茎、茎なだけあって土から出た段階では結構繋がって長さもありますね。こうしてレンコンは収穫されていくんですね」 まさに収穫シーズンが始まったばかりの三原市大和町の特産、「大和白竜レンコン」。 直売や道の駅、スーパーなどに並び、『見通しがいい』縁起物として特に年末年始に需要が多く中山間地の三原市大和町にとっても冬場の収入源になっています。 【レンコン農家・金原貴生さん】 「やっとこの時期が来たなという感じ、（大和白竜レンコンは）色が白くて粘りがあって甘みが強い。夏暑かったので、上の葉っぱが枯れるのが２～３週間くらい早かった。だから大丈夫かなと思っていたが、掘ってみたらそんなことはなく、いいレンコンがついていた。いろいろな料理に合わせてもらって、いろいろな食べ方をしてもらいたい」 レンコンは凍てつく寒さで水面に氷が張るとさらに甘みが増しおいしくなるのだそうです。 一方、この時期気になるのが木々の『色づき』です。 Ｑ：こうしてみてみると、ところどころ色が変わってきているのかなと思う 【広島県緑化センター・小林俊幸さん】 「そうですね。（オオモミジは）通常であればもう少し後の時期に綺麗に赤く色づくが、ここ数年の夏の暑さで、多少木が弱っている影響もあり、夏くらいからこういった色がついている」 深刻な暑さで木の一部で起きているイレギュラーな現象…。 一方で、紅葉と聞いて多くの人が「モミジ」を思い浮かべますが、それ以外の木も『様々な魅力』を放っているんです。 【広島県緑化センター・小林俊幸さん】 「例えばさくらはもみじの前に赤く色づいて落ちていく。園内でもさくらの木がどんどん赤く色づいて（葉が）落ちている。葉っぱひとつみてもいろいろな形の葉っぱがある。こういった色の変化も楽しめると思う」 ＜カツラの木＞ また、この黄色に色づく葉っぱは…。 【広島県緑化センター・小林俊幸さん】 「ちょっと匂いを嗅いでみてください」 【野川キャスター】 「あっ…甘い香りがします！見た目だけではなく香りも楽しめる紅葉の楽しみ方もいろいろある」 【広島県緑化センター・小林俊幸さん】 「ちょっとしばらくずっと嗅いでいたいようないい香りがします」 県緑化センターでは１９日から秋のイベントが開催されます。 《スタジオ》 （カツラの葉の匂いを嗅ぐ） 甘い、フルーツ系の香りですね。なんかお腹すいてきます。 目でも香りでも秋をたのしめますね。