“嵐枠”バラエティが次々と終了…「嵐“再始動”」の可能性が高いのはポジティブな理由だけではない
主演の大河ドラマがワースト2位の松本潤
最後の松本潤さんはグループ活動休止後、バラエティ番組などのレギュラー出演はなく、俳優一本に絞っています。 しかし、その役者仕事が立て続けに不発だったのです。 グループ活動休止前の松本さんの連ドラ主演作は2018年の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ』(TBS系)。こちらは全話の世帯平均視聴率が17.6%を記録し、この年の民放連続ドラマNO.1の大ヒット作となりました。しかも最終話は21.0%を叩き出しており、これは同年の民放連ドラで唯一の20%超えだったのです。 嵐のなかでもひときわスター性が高く、数字を持っていることも証明されていたわけですが、グループ活動休止後で久しぶりの連ドラ主演作となった2022年の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)では、苦戦を強いられます。 世帯平均視聴率は第1話11.5%、第2話10.2%と二桁台だったのですが、第3話で一気に8%台に下がり、そのまま最終話まで二桁復帰は叶わず、全話平均も9.1%という振るわない結果に。いまのご時世で考えれば9%台でも充分立派な数字なのですが、前作『99.9』からほぼ半減してしまっていたわけです。 その悪い流れを払拭しきれないままスタートしたのが昨年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。松本さんが満を持して1年間の座長を務めた大作でしたが、全話平均の世帯視聴率は11.2%と低調。大河過去最低記録の『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年/NHK)に次ぐワースト2位となってしまいました。 松本さんは今年3月に大河ドラマ以来の地上波テレビとなった『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)に出演した際に、テレビ出演について「たぶんこれで今年終わりです」と語っていたため、今年の連ドラ主演はなさそうな気配。名誉挽回する機会は来年以降になりそうです。
グループの活動再開が人気復活の起爆剤?
グループ活動休止後のメンバー4人の活躍を振り返ってきましたが、やはり順調なのは役業で作品をヒットに導き、MC業でも引っ張りだこな二宮さんぐらい。 嵐全体で考えると人気が低迷傾向にあると見られてもおかしくはありません。 嵐はメンバー5人の結束の強さや仲のよさが好感度の高さに繋がり、国民的アイドルに成り上がったグループ。つまり彼らは、5人全員が集まっている姿をファンに見せることでシナジーを生み出し、個人の俳優業やMC業などにも好影響を与えていたのでしょう。 そのため活動休止で全員集合の姿を見せられなくなったことが、個々の求心力低下にも繋がったのかもしれません。 ですがそう考えると、グループの活動再開が各メンバーの人気復活の起爆剤になる可能性を秘めているため、ファンだけでなくメンバー自身も再始動を強く望んでいるのではないでしょうか。 再び5人でステージに立つ姿を披露して絆の強さを見せつければ、メンバー1人1人の魅力にまたフィーチャーされるようになっていき、個々がまた強く光り輝いていくはず。 多くのファンが切望している「嵐“再始動”」の吉報が今年、届けられるのかどうか、注目です。
堺屋 大地(恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー)