「あなたのiPhoneが攻撃を受けています」Appleを名乗るスパイウェア警告が本物か見分ける方法
近年、迷惑メールの増加に伴いユーザーらのリテラシー上昇から簡単に引っかかる人も少なくなってきました。 しかし、スマホに届いたメッセージがよくわからない番号からではなく、Appleからだったらどうでしょうか。 おまけにそれが、あなたがスパイ行為の対象になっていることを知らせるメッセージだったとしたらどう対応しますか? 今回はAppleが実際に送信したスパイウェア警告が本物かどうか確かめる方法についてご紹介します。
Appleが送った警告文
Appleは7月11日、ユーザーに対してアラートを送信。「金銭目当てのスパイウェア攻撃」の標的になっているおそれがあると警告しました。この警告は、92カ国のユーザーに送信されたようです。 以下は、そのアラートの抜粋です。 あなたが、金銭目当てのスパイウェア攻撃の標的にされていることがわかりました。この攻撃は、あなたのApple ID:XXXに関連するiPhoneに、リモートから不正アクセスしようとするものです ……(中略)…… この攻撃では特にあなたが標的になっており、あなたの地位や活動が理由だと思われます。 こうした攻撃の検出に関して、絶対と言い切ることはできませんが、Appleはこの警告に強い確信を持っています。どうかこれを真剣に受け止めてください Appleがユーザーに向けてこれらの警告を発するのは、今回が初めてではありません。2024年4月にも、上記と同じメッセージを含んだ警告を複数回出しています。 この件に関して、Appleサポートのドキュメントによると、Appleは2021年以降、こうした警告を毎年、複数回発しており、その対象国はトータルで150回を超えるとされています。 こうした攻撃の詳細は、一部しか公表されません。 ユーザーへのリスクをどのように検出しているのかが明らかになってしまうことを、Appleが望んでいないからです。 もっともな話ですが、ユーザーは自分がスパイウェア攻撃のターゲットになっているらしいと知るだけで、犯人がどこの誰なのかを知ることはできないのです。