アサンジ被告、米国への移送保留 英裁判所が判断
【ロンドン共同】米国で機密暴露などの罪に問われ英国で収監中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(52)の米国への身柄引き渡し決定に対する不服申し立てを受け、英高等法院が26日、本格審理入りを保留し、被告が直ちに移送されることはないと判断した。 【写真】米国への引き渡し、命が危険に アサンジ被告の妻が懸念
高等法院は、米国に対し、被告が公正な裁判を受けられる保証をするよう要求。保証が得られない場合は、被告の申し立てを認め審理入りすると説明した。一方で、米国側からの申し立てがあれば5月20日に改めて審理を開くとした。 アサンジ被告は米国で、イラクやアフガニスタンの紛争に関する機密文書を不正入手し暴露したなどとして計18の罪で起訴され、米側が引き渡しを要請している。全てが有罪となれば最長175年の禁錮刑を言い渡される可能性がある。 英国の裁判所は2022年に移送を命じ、英政府も承認したが、アサンジ被告側が高等法院に不服を申し立てていた。