卵巣疾患の診断を受けた女優フローレンス・ピュー、普通だと思っていた『3つの警告のサイン』とは?
ハリウッド女優のフローレンス・ピュー(28歳)は卵巣疾患の診断を受けて、将来のために卵子凍結を決断したことを告白した。 〈写真〉卵巣疾患の診断を受けた女優フローレンス・ピュー、普通だと思っていた『3つの警告のサイン』とは? ハリウッド女優のフローレンス・ピュー(28歳)は、27歳のとき、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」と「子宮内膜症」を診断され、将来の妊娠に備えて卵子凍結を決断したことを告白した。彼女は診断を受けるまで、これらのいくつかの症状は「普通のこと」だと思い込み、特に注意を払っていなかったという。彼女の経験談は、同じように症状に気づかず見過ごしている女性たちへの警鐘となるだろう。 ■フローレンス・ピューが診断を受けるまで、「普通だと思っていた」と思っていた3つの症状とは? ■■大人になっても治らないニキビ フローレンス・ピューは、「大人になってもずっと肌荒れに悩まされていましたが、ストレスや生活習慣が原因だと思っていました」と語っている。ホルモンバランスが乱れることで起こるPCOSでは、成人後もニキビが続くことが多く見られれる。女性ホルモンの減少や男性ホルモンの増加が肌の皮脂分泌を増やし、慢性的な肌トラブルを引き起こす。 ■■「不自然な場所」に生える体毛 「顔や胸など、普通はあまり生えないような場所に体毛が増えてきました。でも、それもただの体質だと思っていました」とフローレンス・ピューは述べている。男性ホルモンの影響で毛深くなる「多毛症」は、PCOSの典型的な症状のひとつである。フローレンス・ピューのように体毛の変化を体質と誤解して放置してしまう女性も少なくない。 ■■激しい体重の増減 「ずっと体重が安定せず、増減を繰り返していました。でも、家族全員が丸みのある体型なので、それが普通だと思っていました」とフローレンス・ピューは振り返る。PCOSでは、インスリン抵抗性が体内で進行することで体重管理が難しくなることがある。特に、腹部に脂肪がつきやすくなるのが特徴だ。 ■診断をきっかけに医師から卵子凍結を提案された しかし、これら3つの症状はすべてPCOSに関連していることが後に判明した。診断に至ったきっかけは「不思議な夢」だったと彼女は語り、それをきっかけに婦人科医に相談することを決意した。診察を担当したタイス・アリアバディ医師により、PCOSと子宮内膜症が判明し、卵子凍結を提案された。この診断は、彼女とって大きな衝撃だった。「母や祖母は40代でも子どもを産んでいたので、自分も同じだと思っていました。でも、診断結果を聞いて、自分の体は違うことに気づきました」と彼女は語る。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣に小さな嚢胞が多数形成される疾患で、ホルモンバランスの乱れを引き起す。これにより、慢性的な肌荒れや男性ホルモンの影響による多毛症、不妊の原因となる排卵異常などが発生する。また、インスリン抵抗性が進行することで体重の増減が激しくなることも特徴的だ。一方、子宮内膜症は、子宮内膜のような組織が子宮外に形成される疾患で、激しい月経痛や不妊の原因となる。 ■「健康教育の重要性を痛感した」 フローレンス・ピューは、この経験を通じて“健康教育の重要性”を痛感したと語る。「胸のしこりをセルフチェックする方法は教わるのに、卵巣や生殖器の健康についての教育はほとんどありません。もっと早く知っていれば…という後悔を減らすために、学校教育でこれらを教えるべきです」と彼女は訴える。診断後、彼女は友人たちに自分の体験をシェアし、少なくとも2~3人の友人が同じような症状を検査し、PCOSの診断を受けたという。彼女が感じたのは「早め早めに知ることの大切さ」だった。卵子凍結という選択肢は将来の家族を持つ可能性を広げる手段であり、彼女は「もっと早く知っていれば後悔せずに済んだ」と話す。そして、ごく普通だと思っていることが実は疾患のサインである可能性があり、多くの女性がいち早く気づくきっかけになることを願っている。 自分の体を知り、大切にすることは、未来を守る第一歩だ。慢性的なニキビや不規則な体重変動、体毛の変化など、どれも見逃しがちな症状ではあるが、これらが将来の健康や妊娠に影響を与える可能性がある。フローレンス・ピューのように「普通だと思っていたこと」が疾患のサインかもしれないとふと感じたら、専門医を訪れる勇気を持つことが大切だ。 出典: HIDDEN SIGNS The 3 symptoms of actress Florence Pugh’s condition she assumed were ‘normal’ until a DREAM prompted a check-up Florence Pugh Says It Was a 'Mind-Boggling Realization' to Learn She Had to Freeze Her Eggs at 27
山口華恵