当時のランボルギーニでは、純正ホイールにカンパニョーロ製を採用していた。

当時のランボルギーニでは、純正ホイールにカンパニョーロ製を採用していた。カンパニョーロはもともと自転車の部品を製造する会社で、現在も自転車用部品を製造している。自動車やバイク用のホイールは50年代あたりから製造し、その後、ホイール部門はテクノマグネシオとして分離された。 カンパニョーロのホイールの特徴は、アルミ製ではなくマグネシウム製鋳造ホイールということ。マグネシウムは、アルミニウムより軽いが、水や酸素による腐食が起きやすい。 そうなると一気に強度が下がり、使い物にならなくなる。そのため、腐食を防ぐ防錆表面処理が施されていて、その上に塗装が乗っている状態だ。 トミタク・エスパーダの純正ホイールは、タイヤがつぶれてしまっていたが、ホイール自体のコンディションはよく、ガリ傷や腐食も見当たらない状態。 そこで、外装のリフレッシュに合わせ、ホイールも当時の新車時に近いシルバーで化粧直しをすることになった。 もちろん、表面処理をはがすと腐食してしまうので、シルバー塗装だけを剥離して再塗装を行った。 スペアタイヤも含めて５本の純正マグホイールが、ヘンカタさんの熟練の技で復活。ヴェルデメタリックのボディに映える仕上がりとなった。 初出：ノスタルジックヒーロー 2020年12月号 Vol.202 （記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです） Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画