市がスイス観光賞を受賞 京都市に次ぎ国内2例目【山口】
山口市が、世界の優れた観光都市に贈られるスイス観光賞を受賞した。昨年の京都市に続いて日本では2例目。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」の特集「今年行くべき52カ所」に選ばれたことも合わせ、欧米へ市の魅力をさらに周知していく。 同賞は、行政や議会、観光団体でつくる同賞選考委員会が主催し、観光分野で優秀かつ影響力を持つ都市を表彰するもの。2006年に創設され今年で12回目。11月1日にスイス・ルガーノ市で表彰式が開催される。 市観光交流課によると、10部門ある中で市は文化遺産部門で受賞。詳しい選考理由は表彰式まで明らかにされないが、国宝瑠璃光寺五重塔に代表される歴史と文化に加え、SNS等で言及された回数の多さなどから選ばれたとみられる。米有力紙で取り上げられたことも受賞を後押しした。 表彰式に合わせて現地で開催されるスイス国際ホリデー展示会にも参加する。昨年は250団体が出展し、世界各国の旅行事業者、行政関係者、観光客計2万人が訪れた。伊藤和貴市長は参加しないが、市の魅力を国際的にPRする大きな機会と捉え、担当職員を派遣する。総費用は110万円を見込んでいる。 伊藤市長は「ヨーロッパへ市をアピールする足掛かりができた」と喜んだ。