愛され続けて約40年!柔らかな光が心地いい「2245ランタン」
「2245ランタン」はプリムスを代表する小型ランタンです。 初期モデルが何年に登場したのか正確にはわからないのですが、日本進出の足がかりとして設立されたイワタニ・プリムス創業時(1985年)にはすでに発売されていたそう。 【アイテムの詳細画像を見る】 イグナイターやチェーンが搭載されるなど、機能的なマイナーチェンジはなされていますが、卵のような丸いフロストグローブとコンパクトなトッププレートなど基本的なデザインはそのまま。 90年代のオートキャンプブームではシルエットを模したバッテリーランタンが発売されていたし、2022年末には「2243バーナー」とともに創業130周年記念“ヘリテイジコレクション”として登場し話題になったのは記憶に新しいところです。 大光量モデルや多機能などいろいろなランタンが誕生しては消えていく中、ゆうに40年は愛され続けている理由とは? 現行モデルのサンプルでその魅力を探ってみましょう。
■気負わずシンプルで安らげる
「2245ランタン」(1万4300円)は大きすぎず、ソロならメイン、ファミキャンではテーブルライトに…とシーンを選ばず活躍するコンパクトなランタンです。 フタ裏と底にウレタンを装備したハードケース入り。自転車やバイクだと荷物をぐいっと押し込みますが、そんな使い方でも安心して持ち運べます。もちろんクルマで山道をガタゴト走るなんてときも怖くないのがいい! プリムス製のシングルバーナーなら燃料を共用できるので効率よし。軽快に持ち運べるのもいいですね。 ちなみにガス消費量は30g/hで、250缶なら約8時間燃焼します。 点灯時間は冬で16時から消灯時間までの5時間、夏なら18時から3時間ほどなので、ソロキャンプなら1缶で料理も明かりもまかなえそう…ですが、暗くなったら湯を沸かせないのは痛いわけで。結局2缶必要なんです。とはいえ残りわずかで調理には使いづらい燃料をランタンで使い切れるのはめっちゃ便利! トッププレートにはプリムス本社がある「SWEDEN」と刻印されています。かつては型番や使用燃料なども刻印されていたようですが、現行モデルはシンプル。 トッププレートは4本の爪で取り付けられています。単純だけど壊れようのない構造。 マントルを取り付けるには、まずトッププレートを上に引き抜きましょう。 そのままではグローブは固定されたまま。 よく見ると旧モデルは吊り下げ用チェーンを固定するだけのプレートでしたが、現行モデルでは吊り下げ用ワイヤーが付いたプレートをグッと両側から押し込むとグローブの押さえが開放されるボタンになっています。 フチを押さえていた金具が開放されたら、そっとグローブを取り除けばいいんですね。 点火装置の電極とバーナーとの隙間が3~4mmになっていることを確認したら、マントルの取り付け+空焼きです。 「2245ランタン」では「マントルA(IP-8052N)」を取り付けます。燃焼部分をよく見ると単純な円柱ではなく上下に小さな“くびれ”があります。これがマントルの取り付け位置。 マントルについた紐を結んで固定し、長い紐をハサミで切って…というひと手間が必要ですが「マントルA(IP-8052N)」(2枚入り / 990円)はあらかじめヒモが短くカットされていてバーナーに被せるだけ。めっちゃ簡単。 それに「マントルA(IP-8052N)」は両側に適切な大きさの穴があいていて、小さい穴(緑のヒモ)が上、大きい穴が下になります。 だれもが簡単に使えるようになっているのがたまりません。 風の当たらないところで空焼き。ふんわり大きなマントルですが、空焼きをすると丸くて小さくなるのが楽しいですね。 キャンプ初心者にとって「マントルの空焼きって大変」なイメージがあるのですが、対応マントルは取り付けやすいし、ちょっとくらい菱形のまま燃やしてもきれいに丸くなるので決して面倒でも難しくもありません。 なによりも空焼きをしていると「これから夜だ!」とワクワク。これはLEDランタンにはない魅力といえます。