愛され続けて約40年!柔らかな光が心地いい「2245ランタン」
■今だからこそフロストグローブ
「2245ランタン」はちょっと珍しいフロストグローブ(すりガラスのホヤ)。かつてはクリアタイプのグローブが販売されていましたが、現在は廃盤となっており、「2245ランタン」といえばフロスト! なんですね。 刺すような光ではなく、やさしい光がフワッと周囲に広がります。 「2245ランタン」は暗いなんていうクチコミがありますが、日常生活は明るすぎるほど光に満ちているわけで、キャンプくらいは落ち着いた光に包まれたいもの。 大光量自慢のランタンはなにか作業をするときに非常に頼りになりますが、まったり過ごすにはちょっと刺激ありすぎ。 フロストグローブを装着した「2245ランタン」の光はリラックスしたいときにぴったりなんですね。 それにテーブルに置くと雰囲気よし。目を刺激しないので夜、眠りにつきやすいのもいい感じ。燃焼時の音も静かです。 グローブは下がすぼまっており影ができにくいのも◎。グローブを守るガード的なものもなく、ムラのないきれいな光となります。 照度は約370ルクス(Tガス使用時)でソロやデュオのコンパクトなサイトならメインの明かりとして十分でしょう。 吊り下げ用のワイヤーサスペンダーを装備。変形しないハンドルではなく、収納ケースにコンパクトに収まるし変に絡まりません。 うれしいのはワイヤーサスペンダーの先端はフックになっていること。よくある閉じたハンドルではランタンハンガーの端から慎重に通さなくてはならないし、ハンガーの形状によってはSカンと併用しないと吊せないことも。 フックであればそのまま引っかけられるし、Sカンのように取り外し時に落としてなくすこともありません。 ミニマルなデザインと機能を持つ「2245ランタン」はいかにも北欧ブランドっぽいプロダクト。キャンプシーンにもLED化の波は押し寄せていますが、控えめな燃焼音とやわらかな光が魅力の「2245ランタン」は、LEDにはない息づかいを感じます。 派手さはないけれど、自然の中で静かに過ごす大人のキャンプにぴったり。これこそが40年もの間、愛され続ける理由なのでしょう。
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/イワタニ・プリムス>