この4つに注意しないと「黒字倒産」のリスクも…飲食ビジネスで陥りがちな、意外すぎる「落とし穴」
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第26回 『社長が驚愕「どうしてこんなに儲かるの⁉」…知っておきたい「いますぐ買ったほうがいいビジネスモデル」3選』より続く
資金繰りは重要
これまで3つのビジネスモデルを紹介しましたが、特に買いやすいのは資金繰りがいい会社です。 経営で大切なのは、なんといっても資金繰り。資金繰りがいいかどうかはしっかりと意識して確認しましょう。 仮に売り上げが拡大したとしても、売り上げを回収するよりも仕入れ先への支払いが先であれば、資金繰りはよくはなりません。 こういうビジネスモデルでは黒字倒産ということもあり得ます。 一方、売り上げの回収は早くて、仕入れ先や外注先への支払いは後でいいというビジネスは、資金繰りに困ることも少ないので買いやすいと言えるでしょう。
飲食店を買う際の注意点
その最たる例がAppleが行っているようなBtoCの受注生産モデルです。 先にお金をもらってから、製品を製造して発送するという流れですから、製造にかかる費用は後に発生します。原材料などの仕入れが先に発生する可能性はありますが、それでも資金繰りはかなりよいモデルです。それに商品在庫を持たなくて済むというメリットも大きなものです。 飲食店も、飲食を提供したときにお金が入ってくるのに対して、食材や酒のように問屋から仕入れるものに関しては、まとめて後払いができるので、資金繰りはいいと言えます。 ただ、この資金繰りのよさが逆に仇となることがあるのも覚えておいてください。というのも、支払いがずっと後だと、経営者は売り上げを自分のお金だと思って使ってしまい、いざ支払おうとしたら現金がないということになりがちです。 以下のようなポイントを見れば、その会社が買いやすいビジネスモデルかどうかを見極めることができます。 (1)売り上げが安定しているか (2)利益率が高いか (3)ROEが高いか (4)資金繰りがよいか この4つは、よい会社かどうかを評価するうえでの確認ポイントになります。 『じつは、「M&Aは結婚と同じ」…意外と知らない買収の裏側を大公開! 理想の会社探しには「マッチングサイト」が重要だった…! 』に続く
三戸 政和(日本創生投資代表)