大谷翔平、打率.309で三冠を射程圏に。首位打者まであと5厘
二刀流スターのパフォーマンスが天井知らずとなっている。ドジャースの大谷翔平は現地9月27日(日本時間28日)、敵地クアーズ・フィールドでのロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場すると、本塁打と2塁打を含む、5打数4安打4打点1盗塁と、またも圧巻のパフォーマンスを披露し、チームによる11-4の大勝に貢献した。
これで前人未到の旅路を続ける大谷の本塁打と盗塁のカウントは『54-57』となり、次の節目となる55本塁打にリーチをかけた。
また、ナショナル・リーグで2位に大差をつける本塁打(54)と打点(130)のタイトルは既に確定的にしている大谷だが、くだんの『50-50』達成試合以降、爆上がり状態にある打率も、これでナ・リーグ首位のルイス・アラエスと5厘差の.309となり、一時は現実味の消えていた三冠王も再び射程に捉えた。
ちなみに、レギュラーシーズン残り2試合となった大谷は、直近2試合で打率を6厘上げている。一方、ドジャースとの3連戦で無安打だったアラエスは、現地金曜の試合前の時点で、打率を.312まで落としていたが、同日のダイアモンドバックス戦では5打数3安打として、打率を.314へ戻している。
『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者も、大谷による三冠の可能性について言及しており、現地27日付で投稿した記事の冒頭で、「ショウヘイ・オオタニが同胞内での歴史書を書き換え続けている」と前置き。
イチローの保持していた、MLBの日本人選手によるシーズン最多盗塁記録を更新したこと、さらには今季途中に松井秀喜の保持していた、MLB日本人最多通算本塁打数を更新していることについて触れた。
その上で、「記録を破り続けるなか、オオタニは三冠王の可能性も視野に入れている」とし、アラエスとの差を急速に縮めていることを伝えた。
続けて記事では、「ロバーツ監督は、二刀流スーパースターに歴史的な攻撃のシーズンを積み上げる機会を与えるため、オオタニをロッキーズとの3連戦全てドジャースのラインナップに起用すると述べている」とした。
それについて同監督は、「彼はとてつもなく優れたシーズンを送っている。特定のスタッツ、例えば可能性のある三冠王、『60-60』あるいは、60盗塁など、それが何であれ、あと一歩のところまで来ているのであれば、全力でそれを達成したいと思うものだろう」とのコメントしている。
J SPORTS 編集部