職場にいる「サボり上手」が確実に出世する本当の理由
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。 ● 職場で「いつも全力の人」は出世しない みなさんは、職場でいつも全力で働いてしまっていないでしょうか。「給料ももらっているんだから当然」と思う人も中にはいるかもしれませんね。 それはもちろん心がけとしては重要なことなのですが、安定して成果を出し、効率的に評価を獲得するためには実はコスパが悪いと言わざるを得ません。 ではそれはどうしてなのか、今回は「職場の出世する人がサボる時に考えていること」を1つご紹介しましょう。 ● サボる時は「力の入れどころ」を意識する 出世する人がサボる時に考えているのは、「力を入れるべきレースの存在を意識すること」です。こう聞くと、「サボるのに、力の入れどころを考えるってこと?」と気になる方もいるかもしれません。 運動会やスポーツ大会をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、競技によって点数の配点が異なることは良くあります。クライマックスの競技だと配点が大きいことは良くありますよね。 サラリーマン人生においても同じことが言えます。実は、人事評価は毎年一律の点数配分ではありません。多くの企業では、昇格がかかっている年の前年の評価がより比重が重くなる傾向にあります。例えば、ある人を昇格させるにあたって5年前の実績と直近の実績のどっちを採用した方が周りから認められやすいかを考えれば答えは明らかですよね。このように、大事な時期(レース)を見極めてその時だけ本気を出せるようになれば、コスパを高めることが可能です。コスパ高く本気を出せば、当然、出世にもつながってくるでしょう。 サラリーマン人生は40年です。プライベートであなたが商品の価格や性能を比較して賢く買い物をするのと同じように、仕事においてコスパを意識して賢く出世していくことは、全く悪いことではありません。より良いサラリーマン人生を送るために、コスパも意識した仕事術を少しずつ実践していきましょう。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)
たこす