海外メディアは羽生V4を「勝つスケートをした」「17歳の強敵出現」と報道
フィギュアスケートのGPファイナル、男子シングルフリーが10日(日本時間11日)、フランス・マルセイユで行われ、SPで首位につけていた羽生結弦(22、ANA)がフリーで187.37点、計293.90点で男女を通じて史上初となる4連覇を達成した。羽生は冒頭の4回転ループを決めるなど危なげないスタートを切ったが後半にミスが出た。4回転サルコーで転倒、3回転ルッツが1回転になり、フリーの得点は伸びずに3位だったが、ライバルのハビエル・フェルナンデス(スペイン)、パトリック・チャン(カナダ)にもミスが出て、SPで弾き出した今季世界最高の106.53点の貯金が生きてトップを守った。 海外メディアも一斉に羽生のV4を報じた。 国際スケート連盟の公式ホームページは「羽生が勝つためのスケートをした」という表現で伝えた。同記事では、「ディフェンディングチャンピオンの羽生は2つのトリプルアクセルなどを成功させたが、4回転サルコーで転倒した」と、ミスが出たフリーの演技を説明したが、1位に踏みとどまったことを高く評価。 「2014年のオリンピックチャンピオンはフリーでは3位だったが、総合で1位にとどまり、4連続してGPファイナルで金を獲得した」と伝え、羽生の以下ような談話も紹介した。 「結果についてはうれしいが、フリープログラムには、とてもがっかりしている。フィギュアスケートは、ショートとフリーのトータルで争うもので、ショートはとてもよかったので、そのことについてはうれしい。よい経験ができたと思う。次へ向けての宿題を得た」 ユーロスポーツは、「ユヅル・ハニュウとエフゲニア・メドベージェワがGP冠を守った」というタイトルで記事を掲載した。 「日本のスケーターである羽生は、今日の得点が3位だったにもかかわらず、(先に女子シングルで2連覇した)メドベージェワに続くことができた」と、こちらもフリーでのミスにもかかわらず、SPでの十分なリードで4連覇を果たしたことを強調。 さらに「彼の293.90ポイントは米国のネイサン・チェンを抑え、4連覇を果たすのに十分なものだった」と、300点には届かなかったものの、4連覇に値する演技であったことを明らかにした。