左から増田康宏八段、藤井聡太竜王・名人、永瀬拓矢九段

　日本将棋連盟による1月6日週の公式戦日程が発表された。新たな年を迎え、八冠再挑戦に向かうこととなる藤井聡太竜王・名人（王位、王座、棋王、王将、棋聖、22）は8日に第10期叡王戦本戦トーナメント1回戦に臨む。初戦で激突するのは、2月に開幕する第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負を戦う増田康宏八段（27）。注目の初戦を制し、伊藤匠叡王（22）への挑戦権獲得へ前進なるか。さらに、12日にはALSOK杯第74期王将戦七番勝負が開幕。その他、将棋界は新年から注目局が目白押しだ。主な対局は以下のとおり。 【中継】佐藤九段VS中村八段 注目の順位戦A級対決！（生中継中） ◆1月7日（火曜日） 竜王戦4組　戸辺誠七段　対　石田直裕六段　（携帯中継） 竜王戦4組　大橋貴洸七段　対　狩山幹生四段　（携帯中継） 順位戦A級　佐藤天彦九段　対　中村太地八段　（ABEMA・名人戦棋譜速報・携帯中継） 王座戦 二次予選　高崎一生七段　対　渡辺和史七段　（携帯中継） ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦A級　香川愛生女流四段　対　山根ことみ女流三段　（携帯中継） ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦A級　石本さくら女流二段　対　加藤圭女流二段　（携帯中継） ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦B級　渡部愛女流三段　対　加藤結李愛女流二段　（携帯中継） ◆1月8日（水曜日） 叡王戦 本戦　藤井聡太竜王・名人　対　増田康宏八段　（ABEMA・携帯中継） 　伊藤叡王への挑戦者を決める本戦トーナメント1回戦。昨年、叡王位を失冠し七冠となった藤井竜王・名人は、タイトル奪還と八冠復帰を目指す戦いを目指すこととなる。初戦では、棋王戦五番勝負で挑戦を受けることとなる増田八段と激突。両者の公式戦戦績は藤井竜王・名人の5勝1敗。直近の対戦は、昨年1月に行われた朝日杯2回戦で藤井竜王・名人の4連勝勝だ。シリーズ前哨戦ともいえる大注目の一戦を制するのはどちらか。持ち時間は各3時間、先手・後手は振り駒で決定する。 王座戦 二次予選　丸山忠久九段　対　青嶋未来六段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　三浦弘行九段　対　佐々木勇気八段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　井上慶太九段　対　斎藤慎太郎八段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　服部慎一郎六段　対　出口若武六段　（携帯中継） マイナビ女子オープン 本戦　上田初美女流四段　対　室田伊緒女流三段　（ブログ・携帯中継） ◆1月9日（木曜日） 竜王戦1組　木村一基九段　対　山崎隆之八段　（携帯中継） 順位戦C級2組　八代弥七段　対　小山直希四段　（名人戦棋譜速報・携帯中継） 順位戦C級2組　遠山雄亮六段　対　山本博志五段　（名人戦棋譜速報・携帯中継） 順位戦C級2組　島朗九段　対　狩山幹生四段　（名人戦棋譜速報・携帯中継） 順位戦C級2組　田中悠一六段　対　上野裕寿四段　（名人戦棋譜速報・携帯中継） 叡王戦 本戦　永瀬拓矢九段　対　黒沢怜生六段　（携帯中継） 王座戦 二次予選　菅井竜也八段　対　澤田真吾七段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　羽生善治九段　対　佐藤康光九段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　阿久津主税八段　対　西尾明七段　（携帯中継） ◆1月10日（金曜日） 竜王戦6組　山川泰熙四段　対　森下裕也アマ　（携帯中継） 王座戦 二次予選　屋敷伸之九段　対　佐々木大地七段　（携帯中継） 王座戦 二次予選　久保利明九段　対　北浜健介八段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　伊藤匠叡王　対　広瀬章人九段　（携帯中継） 女流王位戦 挑決リーグ　西山朋佳女流三冠　対　大島綾華女流二段　（携帯中継） ◆1月11日（土曜日） 竜王戦6組　豊川孝弘七段　対　関矢寛之アマ　（携帯中継） 叡王戦 本戦　斎藤慎太郎八段　対　大橋貴洸七段　（携帯中継） ◆1月12・13日（日・月曜日） ALSOK杯王将戦 第1局　藤井聡太王将　対　永瀬拓矢九段　（ABEMA PPV・毎日新聞ニュースサイト・囲碁将棋プラス・携帯中継） 　防衛4連覇を目指す藤井王将に、永瀬九段が挑む注目のシリーズが開幕。第1局は、静岡県掛川市の「掛川城 二の丸茶室」を舞台に争われる。両者のタイトル戦での激突は、前期の王座戦五番勝負以来4度目。過去3期はすべて藤井王将が制しているが、持ち時間各8時間の2日制・七番勝負での対戦は本シリーズが初となる。4期ぶり2度目の王将挑戦となる永瀬九段は、どのような作戦を用意してくるのか。長年の研究パートナーとしても知られている両者の激突に、期待は高まるばかりだ。開幕局の先手・後手は振り駒で決定する。 （写真提供・日本将棋連盟）