５月３０日、タイのピチャイ財務相は、同国の成長率が歴史的水準を下回っており押し上げなければならないと指摘した上で、経済再編が必要との見解を示した。バンコクで２０１８年撮影（２０２４年　ロイター／Soe Zeya Tun）

［バンコク　３０日　ロイター］ - タイのピチャイ財務相は３０日のビジネスフォーラムで、同国の成長率が歴史的水準を下回っており押し上げなければならないと指摘した上で、経済再編が必要との見解を示した。今年の成長率については、２．５％になるとの見通しを改めて示した。 同相はまた、環境に優しい投資の促進に向けた税制措置を導入すると述べ、国営企業にグリーンボンド（環境債）の発行を求めた。 今年の成長予想について、輸出と工業生産のほか、干ばつとエルニーニョ現象の影響を受けている農業部門の減速に基づいていると説明。「長期的に国の経済にとって重要な部門における経済構造の調整とアップグレードが必要」と述べた。 ピチャイ氏は今週、年間成長率が少なくとも３．５％になるべきと述べていた。 第１・四半期の成長率は前年同期比１．５％と、前四半期の１．７％から伸びが鈍化した。昨年通年の成長率は１．９％だった。