「地元で指導、今後の糧」パリ五輪出場の上山選手 三重・松阪出身 陸上
短距離のもも上げなど細かくアドバイス
教室では、上山選手らトップアスリートが走り方を子供たちに直接指導。もも上げのスプリントドリル(短距離技術練習)では「上げた膝と足首は90度をキープしてください」「上げた足を下ろして接地するときはつま先からではなく、足全体でアルミ缶をまっすぐにつぶすイメージで」などと細かいアドバイスもあり、数種類のドリルの指導に参加者たちは熱心に耳を傾けていた。 最後は当日に抽選で選ばれた各学年の選手が男女別に計12部門で講師1人ずと50メートル競争を実施。上山選手は小学5年男子と中学1年男子、同3年男子と対戦。全力で走る選手に上山選手も6秒2台前後の記録を出すなど全力で応えた。 教室後には4選手への質疑応答コーナーがあるなど、終始、盛り上がりを見せていた。 久保中陸上部の林琥斗(くゆと)副主将(2年)は「専門は200メートルをやっていて、上山選手の大のファンです。今回、上山選手から直接話し掛けていただけたり、指導をしていただけて最高の時間を過ごすことができました。教えてもらったことを忘れずに練習でもしっかりと意識して励んでいき、来シーズンにつなげたいです」と話した。 上山選手は「今日は自分なりにこれまでに学んできたことが少しでも参加者に伝えられればという思いで指導しました。大好きな地元・松阪でみんなで教えられる機会をいただけてうれしかった。今回の経験はこれからの活動への糧にもなりました」と話していた。