中国、月探査機「嫦娥6号」のサンプル採取完了と月面からの離陸を発表
CNSAは上昇機の月周回軌道投入成功を発表すると同時に嫦娥6号が撮影した画像を幾つか公開しています。こちらは2024年6月3日に嫦娥6号の「移動カメラ」を使って撮影したとされるセルフィーです。移動カメラの詳細は発表されていませんが、嫦娥6号の右側から手前に向かって続く走行痕のようなものが写っていることと、打ち上げ準備中の探査機を撮影した画像(※記事冒頭に掲載)には側面に取り付けられた小型探査車(ローバー)のような装置が写っていることから、この装置が移動カメラである可能性もあります。 次は嫦娥6号の着陸機に搭載されているパノラマカメラで撮影された画像です。CNSAによるとカメラは北に面していて、着陸地点の北に位置するチャーフィー・クレーター(Chaffee、直径51.75km)が遠くに写っているとされています。 また、着陸機の降下中と着陸後に撮影されたという3枚の画像もあわせて公開されています。 なお、CNSAの発表では地球への帰還日については言及されていませんが、宇宙飛行ミッションに関するアメリカ航空宇宙局(NASA)のオンラインカタログ(NSSDCA Master Catalog)では2024年6月25日頃にサンプルが地球へ持ち帰られる予定とされています。 嫦娥6号については最新情報が発表され次第お伝えします。 Source CNSA – 嫦娥六号完成采样 上升器从月背起飞进入预定环月轨道 CNSA – 嫦娥六号拍摄月背系列影像图 CNSA – 嫦娥六号着陆器和上升器合影来了! NASA – Chang’e 6 (NSSDCA Master Catalog)
sorae編集部