“ラオックス復活の狼煙” 新旗艦店「LAOX Grand Stage」がオープン
ラオックス グローバルリテーリング(以下、ラオックス)が、新宿駅東口から徒歩2分のバーニーズニューヨーク新宿店の跡地に新たな旗艦店「LAOX Grand Stage 新宿東口本店」をオープンした。オープン初日の開店に先駆けて、関係者向けに内覧会が開催された。 【画像】新店舗の店内
インバウンド客に向けた小売業を主体とするラオックスホールディングスは、コロナ禍の訪日客の減少による大幅な減収を受けて店舗を大量閉店するなど苦境に立たされてきた。そこでラオックスは、ラオックスグループの理念である「Global Life Style」の追求のため「ラオックスブランド」のリブランディングを実施。新業態の「LAOX Grand Stage」は、「日本国内の価値ある商品やサービスを世界に届けること」を目指すラオックスの姿勢を体現する旗艦店の役割を担い、「ラオックスの復活の狼煙を上げるような店舗」と位置付ける。コロナ禍を経て、現在では1ヶ月あたりの訪日客数は過去最高の300万人超を記録する中、同社の西井剛代表取締役は「日本経済にインバウンドビジネスが浸透し、今では大きな影響力を持っている。我々もそれを享受していきたい」と語った。国籍や訪日頻度も多岐にわたる訪日客の多様化に伴い、よりひとりひとりの細分化したニーズに合わせた店づくりがこれからのインバウンドビジネスのスタンダードになると同社は予想する。 細分化する需要に対応する上で必要な各分野における専門性に特化した「LAOX Grand Stage」は、新たな3つの専門店が1フロアずつ展開する3フロア構成。1階は、「ロレックス(ROLEX)」や「オメガ(OMEGA)」などの時計を中心に、「コーチ(COACH)」、「バーバリー(BURBERRY)」のバッグ、「グッチ(GUCCI)」のサングラスといったラグジュアリーカテゴリーのファッショングッズを揃える「Luxe Black Stage」で、香港を拠点とする宝飾品販売最大手「周大福」もフロア内に出店する。2階は、化粧品や健康食品、医薬品、「ヤーマン(YA-MAN)」や「パナソニック(Panasonic)」をはじめとする家電メーカーの美容家電などをラインナップする「Radiance Green Stage」。3階は日本の伝統工芸品や全国の銘菓、食品、ウイスキー、キャラクターアパレルといった土産物類を販売する「Japanique Red Stage」で、この3つの専門店は、将来的には単独での商業施設への出店も視野に拡大していきたい考えだ。 西井代表取締役は、新宿東口付近の立地に関して「多種多様な訪日客に加え、日本人も多く訪れる“ニーズのるつぼ”とも言えるエリアは、新業態を鍛錬するために非常に良い環境」とコメント。「コロナ禍での非常に厳しい状況下でもご支援いただいたお客さまや出店者さまへの恩は、皆様を笑顔にすることで返していきたい。この新店舗を皮切りに、新しいラオックスを見せ、提供していきたい」と意気込みを語った。