全国で躍動する関東の強豪たち 関西、東海、九州の躍進も見逃せない!<田中裕毅の”準硬ドットコム”第20回>
6月から全国各地で本格的に始まっている全国大会への争いも、いよいよ佳境。残っている関西地区が終了すれば、全日本大学準硬式野球選手権大会(以下、全日大会)、清瀬杯全日本大学選抜準硬式野球大会(以下、清瀬杯)ともに、出場チームが確定する。 【激アツ】大学準硬式、最高峰の大会は大白熱の好ゲーム連発 既に全国各地にいる強豪チームが続々と出場を決めているが、最終的にどんな顔ぶれになるか楽しみなところである。 今回は全日大会、清瀬杯に過去5大会で成績を残したチームの顔ぶれを振り勝ってみたい。
関東勢が牽引。関西、東海、九州地区にも注目!
出場チーム数の違いもあるため単純な比較は出来ないが、関東勢がベスト4に勝ち残るケースが多い流れにある。特に関東のなかでも、所属チーム数も多い東都連盟勢が全国で活躍している印象だ。 硬式と変わらず準硬式でも「戦国東都」の異名は伊達ではないわけだが、特に近年は日本大が上位進出することが続いている。2024年大会も出場するため期待が膨らむ。 他、中央大、専修大、国士舘大、帝京大、國學院大が4強まで勝ち上がる実績を残した。ほとんどが1部に所属してしのぎを削っているが、一方で國學院大は春3部で戦っており、連盟そのものの競争の厳しさを感じさせられる。 また東都とともに実力あるチームが多い東京六大学では、慶應義塾大、明治大、早稲田大が過去5大会で結果を残した。なかでも早稲田大は2019年で全日大会、2022年は清瀬杯で優勝を成し遂げている。2024年も全日大会に出場するが、今回も好成績を残すのか。 ただ何といっても関西地区のチーム、なかでも大阪経済大が3大会連続で決勝の舞台に勝ち上がっているのは素晴らしい。 練習環境に制限があるものの、指揮官・中野監督のもとでトーナメントを勝ち上がっていくチームの底力は、対戦相手にとっては脅威である。 その大阪経済大だが、先日の予選で敗れてしまい、2024年は全日大会、清瀬杯ともに出場を逃した。コロナによる中止となった2020年を境に、準硬式の覇権争いをしてきた強豪がいない全国大会で、どの学校が台頭するのか。1つの注目ポイントになるだろう。 その筆頭格は、東海地区や九州地区あたりが有力になるだろう。 2018年大会で優勝した中京大などが注目されるだろうが、2024年の全日大会開催の管轄である九州勢も躍進を期待したい。