女性への最大のプレゼントは「憎い人間を殺してあげること」…山口組の元顧問弁護士(78)が目撃した、4代目組長の“とんでもない口説きテクニック”
「離婚しても私たちを苦しめるのか」と前妻に言われ…
ーー顧問弁護士を引き受ける時は迷われましたか? 山之内 もちろん、1カ月ぐらい悩みました。元妻には「暴力団の顧問弁護士を引き受けるなんてどういう了見だ」とすごく怒られましたね。 ーー離婚はしていましたが、お子さんも2人いたんですよね。 山之内 それもあって無茶苦茶言われましたね。離婚しても私たちを苦しめるのか、と。 ーー顧問弁護士になってヤクザの世界に入り込んでしまっている恐怖はありませんでしたか? 山之内 迂闊にもあまり意識していませんでした。本当は意識しなければならないのでしょうね。依頼される仕事を1つ1つやっているうちに評判になり、依頼者もどんどん組の偉い人にランクアップしていきましたね。
「お前、誰を殺したいのや」とホステスに...山口組4代目組長の“衝撃の口説き文句”
ーー山口組最高幹部とは一体どういう人たちなのでしょう。 山之内 4代目山口組組長の竹中正久さんには、何回か神戸のクラブに飲みに連れていってもらいました。機嫌がよくなるとホステスの女の子を抱き寄せて誘惑するんですが、普通はプレゼントとして「お前、指輪を買うたろうか」とか、「バッグを買うたろうか」とかですよね。当時は羽振りが良かったの「おう、マンションを買うたろう」というのもまだ分かります。でもあの人は違うのですよ。 ーーどのように違うのでしょう。 山之内 竹中さんは女の子に対して「お前、誰を殺したいのや」「殺したいヤツ、言うてみい。誰でも殺したるぞ」と聞くんです。そんなのね、口説き文句になるのですかね? 彼にしてみれば、憎い人間を殺してあげるのは最大のプレゼントのつもりだったのでしょう。でも、女の子は返事のしようがないという表情でした。
「男の仕事で命が懸かるのはヤクザだけですわ」宅見勝が語った本心
ーー感覚が乖離しすぎていますね……。宅見さんはいかがですか。 山之内 宅見さんの大阪のご自宅にはよく行っていました。会話の中で、「なぜ、この仕事をしているのですか」と聞いたことがあるんですが、「先生、男の仕事で命が懸かるのはヤクザだけですわ。ワシはそれが面白い」と言っていました。実際に宅見さんは、命を取るか取られるかのところまで押していくタイプで、裁判で無期懲役になりそうなことも何度もありました。その後、5代目山口組内部の対立で本当に殺されてしまいましたが。