物理学者アインシュタインも講演。IFA 100年の歴史を振り返る
1970年代から80年代にかけて家庭用オーディオの中心だった「ラジカセ」は、日本の家電メーカーが強みを持っていた商品カテゴリーでした。特にアメリカでは大型のラジカセが好まれ、ヒップホップなどのストリート文化でも重要なアイテムとなっていきました。 IFAの展示では、説明のカードにラジカセを指す言葉として「Ghettoblaster(ゲットーブラスター)」と書かれていましたが、これはストリート文化の中心だったアフリカ系やラテン系などのアメリカ人が自身のマイノリティ居住地域をゲットーと称し、そこで音楽を発射するデバイスだったことから、英語での(大型)ラジカセの呼び方のひとつとして広まったものと言われています。 また、世界初の開放型ヘッドフォンと言われ、最近まで交換用イヤーパッドが供給されるなど長期にわたって愛されたゼンハイザーの「HD414」も展示されていました。
村田奏子