「トクリュウ」リーダー格か、27歳社長を逮捕 不安あおる「点検商法」疑い
屋根瓦の修繕工事の契約を結ぶ際、適正な書面を渡さなかったとして、京都府警生活保安課と向日町署などは18日、特定商取引法違反(書面不交付など)の疑いで、大阪市中央区の建築会社社長の男(27)=大阪市西区=を逮捕した。民家を突然訪問して点検した後に住人の不安をあおり、工事の契約を結ばせる「点検商法」とみている。 府警によると、容疑者は交流サイト(SNS)でつながる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のリーダー格とみられる。容疑者がSNSでアルバイトとして訪問役を募り、10代後半から20代の約25人を関与させていたとみて調べる。 逮捕容疑は9月10日、南丹市の男性(72)宅で「屋根瓦が壊れている」などと説明して男性に修繕工事の契約を結ばせ、クーリングオフなどに関する書類を渡さなかった疑い。調べに対し黙秘しているという。 府警の説明では、男性は容疑者から工事費1千万円を示された後、必要最低限の補修として88万円で契約した。契約を不審に思い、府消費生活安全センターに相談していた。