200億ウォン集めた韓国・超小型人工衛星スタートアップ…衛星群集システムとメタンガスモニタリング衛星開発へ
【06月04日 KOREA WAVE】超小型人工衛星スタートアップ「ナラスペーステクノロジー」が5月31日、200億ウォン(1ウォン=約0.11円)規模のシリーズB投資を誘致したと明らかにした。累積投資金は335億ウォンだ。 今回の投資ラウンドはサムスン証券、新韓(シナン)ベンチャー投資、JBウリィキャピタルの3社が新規投資家として参加し、既存の投資会社7社のうち産業銀行、Tインベストメント、ポスコ技術投資、ハナベンチャーズ、ハイ投資パートナーズ、BNKベンチャー投資の6社が後続投資した。 ナラスペースは今回の投資金を衛星群集システムの構築、メタンガスモニタリング衛星の開発などに投入する計画だ。さらに、年末の企業公開(IPO)を目標に、コスダック上場の手続きを準備する予定だ。 ナラスペースは昨年11月、韓国初の商業用超小型地球観測衛星である「オブザーバー1A」を独自開発し打ち上げに成功した。オブザーバー1Aは、米スペースXの発射体ファルコン9に搭載され、宇宙に打ち上げ後、釜山(プサン)など世界の主要都市を撮影し、今も地球の低軌道を回って観測任務を遂行している。 ナラスペースのパク・チェピル代表は「後続投資を安定的に誘致したため、双子衛星オブザーバー1B号を打ち上げ、衛星大量生産・運用体制の基礎固めにまい進する」と話した。ナラスペースによると、5年以内に約100基の超小型衛星を群集で運用し、世界主要都市のリアルタイムモニタリングサービスを提供することが目標だ。 環境任務遂行のための衛星開発にも拍車をかける。ナラスペースは昨年9月からソウル大学校気候研究室、韓国天文研究院、ポーランドのスキャンウェイスペースとともにメタンガスモニタリングのための超小型衛星を開発する「ナルシャプロジェクト」を推進中だ。今月、システム要求条件検討会議(SRR)を順調に終えた。2026年下半期に打ち上げる予定だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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