レザーアイテムのエイジングを楽しむなら「IL BISONTE(イル ビゾンテ)」の他にはない
イタリアンレザーを使い50年以上にわたりこだわりのレザークラフトアイテムを作り続ける「IL BISONTE(イル ビゾンテ)」。使えば使い込むほどにヌメ革のエイジングが楽しめ、世界中にファンがいることでも知られているブランドだ。 今回はIL BISONTEの歴史とレザーエイジングの世界を株式会社ルック 事業本部 D.C事業部 イル ビゾンテ企画課長 西野徳明さんにお話を伺った。
「1970年イタリア トスカーナ州のフィレンツェで創業し、創業者はワニー・ディ・フィリッポという人物で、ブランドを始める前は、世界中を旅して回るヒッピーのように暮らしていて、アメリカ西部のネイティブアメリカンに深く感銘を受けけたそうです。IL BISONTEの『IL』はイタリア語で『ザ』、『BISONTE』は『バイソン』という意味でゴロにもバイソンをあしらっています。 その後ワニー氏のパートナーとなる人物の親戚が鞄工場だったこともあり、そこで手先の器用さを生かし、革細工のアイテムを作りはじめました。それが評判を呼び、自らアトリエを構え、顧客を獲得しブランドは成長していきました。ワニー氏は見た目も個性的で、創業から50年以上が過ぎた今でもブランドのアイコニックな存在となっています」
ダ・ヴィンチの時代から文化で発展した街、フィレンツェでのものづくり
IL BISONTEが50年以上にわたり変わらぬこだわりのクオリティを守り続けているのには、フィレンツェという土地と環境が大きく関わっているという。それについて引き続きお話しいただこう。 「今でも本店はフィレンツェにあり、本社はフィレンツェ郊外のポンタッシエーベというエリアにあります。そこにはタンナーや職人がみんな集まっているので、自社工場をはじめとしたネットワークで生産されており、もともとのテーマでもある“Made in Italy”、“Hand made”をいまだに守りながらブランド展開しています。 フィレンツェというのは日本でいうところの京都のような街で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの時代からたくさんの芸術家や職人が集まる街でした。その中には革細工の職人もいて、時代が変わっても革細工の文化はしっかりと根付いている街です。この環境がIL BISONTEのものづくりに大きく関わっていると思います」