「ワンオペが事故の背景」居眠り運転で高齢女性2人死亡させた女に執行猶予付き判決【佐賀県】
サガテレビ
去年12月、佐賀市で居眠り運転をしてトラックと正面衝突し、介護施設から送迎中の高齢女性2人を死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われていた女に対し、佐賀地方裁判所は禁錮3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。 起訴状などによりますと、当時介護施設に勤務していた木原幸子被告42歳は去年12月、佐賀市諸富町で居眠り運転をして対向車線を走るトラックと正面衝突し、介護施設から送迎中の当時93歳と83歳の女性2人を死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われていました。 これまでの裁判で検察側は「遺族も厳罰を望んでいる」などと指摘し、禁錮4年6カ月を求刑する一方、弁護側は「今後車を運転しないと猛省している」として執行猶予付きの判決を求めていました。 16日の判決公判で、松村一成裁判官は「いわゆるワンオペで家事・育児をしていたことが事故の背景にあることは無視できない。業務としての運転で取りやめが難しく、また交通ルールを軽視したことによる事故でもない」などとして、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
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