「名古屋には何もない」自虐した故郷には食のバラエティがあった “名古屋めし物産展”が大阪でヒットした裏側
壱番屋の森下徹平さん: 「人通りが多い店舗ということもありまして、名駅サンロード店は朝早くから営業しております。(お客さんから)ご要望ありまして、モーニングを始めました」 モーニングは、多い日には50人ほどが利用するといい、朝8時から10時半まで食べることができます。
■大阪の百貨店を「名古屋めし」が席捲!?
もうひとつ、Swindさんが驚いた「まさかのところに名古屋めし」が大阪の百貨店「阪神梅田本店」で行われたイベント“名古屋めし”物産展(※現在は終了しています)です。 Swindさん: 「名古屋めしの物産展は今まであまり聞いた事がない、それがしかも大阪で行われたってのがすごくびっくり。一番“名古屋めし”から遠い食文化で大丈夫だったのかなって」 2023年3月に初めて開催され、好評だったため2024年1月に2回目が行われました。
企画したのは阪神梅田本店の「食祭テラス企画」担当の服部さんで、100坪ほどのスペースで、毎週企画を変えて催事を行っているといいます。 服部さんは、生まれてから高校卒業まで名古屋で生活し、その後、京都に進学して大阪で就職しました。
「名古屋は何もない」と服部さんは思っていたそうですが、名古屋を離れたことで食のバラエティの豊かさに気づき、「名古屋の物産展はあまり聞いたことない」と企画したということです。
「私の愛する名古屋めし」をテーマにして開催に向け動き出しましたが、簡単にはいかなかったといいます。 関西の人には、時々「名古屋は何もない」と茶化されたほか、社内では「薄味文化の関西で名古屋の濃い味が受け入れられるのか」という心配の声が多数あがりました。しかし、熱意が伝わり、開催の許可がおりたということです。
2023年に行われた1回目は、手羽先の「風来坊」、味噌カツの「矢場とん」といった名古屋めしの名店のほか、“ケロトッツォ”が好評の「青柳総本家」も出店しました。
■一番人気はあの名古屋名物
特に人気を呼んだのが「ぴよりん」で、朝4時から並ぶ人もいて、行列ができたといいます。 「ぴよりん」は、完成品を大阪に運ぶと形が崩れる恐れがあり、輸送段階でいわゆる「ぴよりんチャレンジ」はせず、パーツを別々に大阪まで運んで、会場で完成させるなどの工夫をして出店し、1回目、2回目ともに、予想を上回る売上を収めたということです。
阪神梅田本店では2025年の冬に第3回を予定しています。 2024年4月12日放送