シンガー森口博子が、「50代ビキニ姿」でSNSを沸かせたワケ
森口博子を育てた“アニソン”の魅力とは
「人格形成期に聴いたアニソンは裏切らない。これは、長い関わりのなかから導き出した私なりの真理です」 聴く人、歌う人、それぞれの背景を投影できる懐の深さが、歌というものにはある。そう考えると、森口さんにとっての「アニソン」は、非常に大きな存在だと察せられる。 冒頭の言葉の奥には、本作『ANISON COVERS 2』のリリースに至るまでの背景だけでなく、デビュー曲『水の星へ愛をこめて』が、テレビアニメ『機動戦士Zガンダム』のオープニングテーマであった点も大きいという。 「私が子供の頃に聞いていた、堀江美都子さんが歌っていらっしゃるキャンディ キャンディのエンディングテーマ『あしたがすき』は、今では私の人生のバイブルで、どんなときも寄り添ってくれる。 オーディションに落ち続けた私に最後、手を差し伸べてくれたのもZガンダムのテーマ曲。そして、今もこうしてアニソンの魅力を伝え続ける役割を与えてくれる。もはや人生のパートナーです」 輝かしいキャリアのひとつに挙げられるのは、アルバム『GUNDAM SONG COVERS』が、2019年の第61回日本レコード大賞企画賞を受賞したことだろう。 森口さんのカバーを通じて曲の存在を知ったと語るリスナーも少なくなく、そうした反響を実際に耳にする機会が頻繁にあるそうだ。 「でしょ!でしょ!って(笑)。アニソンと一口に言っても、音楽的に楽しめる要素がたくさんあるんです。だから、アニソンを知らなかった人にも私の歌が届いて、その固定観念を覆せる。何よりそれがうれしいですね。 『GUNDAM SONG COVERS』シリーズが令和に3枚ともオリコン週間ランキング3位以内にランクインできて、素敵な企画賞までいただき“夢には締め切りがない”と実感しました」 “アニソンの伝道師”としての強い想いが見て取れる。最後にアルバムへの思いを語っていただいた。 「’80年代、’90年代のアニソンの魅力がたっぷり詰まったアルバムになりました。とにかく内容が豪華!TM NETWORKの『STILL LOVE HER(失われた風景)』をカバーするにあたり、メンバーの木根尚登さんご本人に参加していただき、オリジナルの肝となるあの切ないブルースハープに心が震えたり。知らない楽曲でもきっとお気に入りを見つけてもらえる自信作になりました。袋とじの水着写真付きカードとともに楽しんで下さいね」 ※2回目に続く 『ANISON COVERS 2』 “大人のためのアニソンカバー”をコンセプトとした第2弾アルバム『ANISON COVERS 2』を2024年8月7日にリリース。通常盤ジャケットや歌詞カードのビキニ姿のグラビアが話題に。前作に引き続き1980~90年代にかけて発表されたアニソンの名曲を中心にセレクトし、森口博子がカバー&セルフカバーする。アニメ『みゆき』EDテーマ『想い出がいっぱい』や、アニメ『シティーハンター2』EDテーマ『STILL LOVE HER (失われた風景)』、アニメ『おジャ魔女どれみ』OPテーマ『おジャ魔女カーニバル!!』、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』初代OPテーマ『ゆめいっぱい』などをリアレンジ。豪華アーティストともコラボを果たした珠玉の全10曲。 「森口博子39(サンキュー)コンサートツアー」 2025年1月12日(日)、東京・昭和女子大学 人見記念講堂で開催。新譜収録曲ほか、森口博子のエンターテインメント性たっぷりなステージが堪能できる。30アクリルスタンドなど、豪華ステージグッズも販売。 [日程]2025年1月12日(日) [会場] 東京・昭和女子大学 人見記念講堂 [時間] 開場16:30 / 開演17:30 チケット料金:全席指定¥9,350(税込) 来場者特典付 森口博子/Hiroko Moriguchi 1968年福岡県生まれ。4歳から歌手を目指し、中学時代には福岡のスクールメイツ(歌って踊るダンサーグループ。当時はバックダンサーとしても知られた)に所属しダンスを修業。この時期に数々のオーディションに落選し続け、のちにNHKの歌謡TV番組『勝ち抜き歌謡天国』全国大会で準優勝。1985年にテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』オープニングテーマ『水の星へ愛をこめて』でデビュー。1991年には映画『機動戦士ガンダムF91』主題歌『ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~』がヒット。同年から6年連続でNHK『紅白歌合戦』にも出場。音楽活動のみならず、現在放送中のBS11『Anison Days』ほか、幅広いジャンルで活躍。