「タイミーより稼げる」とdip社長。異例“時給ボーナス”導入のスポットバイト発表
「同じく働いてタイミーよりも稼げる。早期に業界1位になりたい」 Business Insider Japanの取材に応じたdipの冨田英揮社長は、新サービスについてそう語った。 【全画像をみる】「タイミーより稼げる」とdip社長。異例“時給ボーナス”導入のスポットバイト発表 アルバイト求人サービス「バイトル」を運営するdipは10月1日、スポットワークの仲介サービスに参入した。 dipの「スポットバイトル」の特徴は、勤務先から高評価を受けた場合、時給を上乗せして支給する独自機能「Good Job ボーナス」を導入すること。dipによると「ボーナス制度」は日本初の機能という。 「ボーナス」は勤務後に、勤務先から「Good」評価を受けた場合に支払われ、給与の10％が上乗せで支払われる。例えば1回の勤務の給与が7000円で「Good評価」を受けた場合は、7700円が支払われるという。 給与の上乗せ分は利用企業側がdipに支払う手数料から支払われるため、企業側に「ボーナス」分の負担は生じない。 「スポットバイトル」は10月1日から東京23区でサービスを開始し、2024年内に全国展開する。
「ボーナス代」は手数料収入からdipが負担
「ユーザーのメリットを優先した結果生まれたのがボーナス制度。ユーザーの満足度を上げる方法をずっと考えてきたが、一番はやはり、時給です」 Business Insider Japanの取材に応じたdipの冨田英揮社長は、ボーナス制度導入の理由についてこう説明する。 スポットワーク仲介サービスの手数料は一般的に3割が相場とされ、dipの「スポットバイトル」でも、企業から受け取る手数料は3割に設定している。 他のサービスと違うのは、手数料収入のうち3分の1を「ボーナス」として、ユーザーに支払う仕組みを設けたことだ。 ボーナスを受け取る条件は、勤務後に企業から「Good」評価を受けること。 例えば給与が7000円だった場合、「Good」評価を受ければユーザーは7700円が受け取れるが、事業者がdipに支払うのは、7000円に手数料30％（2100円）を加えた9100円で変わらない。 ボーナスが支払われた場合でも、企業の負担額は変わらないということは、逆に言えば、dipにしてみれば、利益が2100円から1400円に減ることになる。 「後発の我々としては明確な差別化が必要だと思っており、一気にマーケットを変えたい。 たとえ我々が自腹を切り、手数料収入の一部を失ったとしても、マーケットの規模が大きくなれば利益を上げられる」（冨田社長）
