ASTRO ユンサナ、ミュージカル『愛の不時着』の再演は「ワクワクしているが、怖さもある」
パラグライダー飛行中の事故で北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢ユン・セリと朝鮮人民軍軍人のリ・ジョンヒョクの国境を超えたラブストーリーを描いた『愛の不時着』がミュージカル化。2024年2月に日本初上演した本作の再演が、7月7日(日)から、新国立劇場中劇場にてスタートした。今回クランクイン!トレンドは、主人公リ・ジョンヒョク役を務める、韓国発のボーイズグループASTROのユンサナにインタビュー。再演に向けた心境を聞くと「ワクワクしているが、怖さもある」と語った。(取材・文=杉崎絵奈) 【写真】ユンサナの緊迫感あふれる演技に注目! 『愛の不時着』舞台写真 ■二度目の主役は“ゆとり”が出てきた ――2月の公演を経て、5ヵ月という異例の早さで本作の再演が決まりました。再び、リ・ジョンヒョクを演じることが決定した時の気持ちを教えてください。 2月に約1ヵ月間、日本で公演を行って、それから約5ヵ月ぶりにまた再演することになったんですけれど、前回の公演で感じた感情が再び浮かび上がってきてすごくワクワクしましたし、またファンの皆さんに会えると思うとうれしかったです。 ――前回の公演の反響などは、サナさんの元へ届いていましたか? ファンの方々が、SNSに感想を書いてくださったのを見ました。 ――どんな感想があったのでしょう? 「サナが演じたリ・ジョンヒョクを見て、すごく新鮮だなと感じた」とか「サナはこれまで、リ・ジョンヒョクのような、すごく強いイメージの姿を見せたことがなかったので新鮮だ」とか、そういう感想がありました。 ――今回、統括プロデューサーのTERRY KIMさんが「7月の公演では、前回の公演でお見せできなかった部分や修正が加わる予定」とおっしゃっていますが、稽古をしていて以前と異なる点を感じていたら教えてください。 2月の公演の時は、初めてだったのでどうしてもセリフを言ったりする時に力が入ってしまったんです。でも、二度目の今回は“ノウハウ”が出てきて、ノウハウから出る違いを感じることができました。 あとは、リハーサルや準備をしている時に、演出の方と「どうすれば、前回の公演と今回の公演が違ったように見えるかな」って話しました。いろいろな話が出てくるなかで、一部出演者が変わって、前回とは少し違う演技が出るんじゃないかな?と思いました。そして、僕自身も今回はステージ上での“ゆとり”が出てきているので、より面白く演じることができるのではないかと思っています。 ――前回は、サナさんの新しい一面として“強いイメージ”をファンの方に見せることができたようですが、二度目の今回も何か新しい姿は見せられそうでしょうか? 再び、リ・ジョンヒョクを演じることになって、改めて台本を読んでセリフの最初から最後まで全部に目を通したんです。そうしたら、前回、自分自身が見落としていたところや逃していた部分があったことに気づいて。 ――“逃していた部分”というのは、前回は気づかなかったリ・ジョンヒョクの別の感情が見えてきた? そうですね。前回の時も、たくさん台本を読んで研究したんですけれども、今回改めて台本を読んでみると、もしかすると別の感情もあったのかもしれないという風に思いました。演技をする時、それ(一つの演技)が全て正解とは言えないじゃないですか。なので、もしかしたら別の感情があったのかもしれないなって。今回は、前回は見せられなかった部分や繊細な部分も演技で見せたいと思って研究しています。 ――公演を重ねる中で、少し演じ方を変えてみたりセリフの言い方を変えてみたりする挑戦も? やってみたいです。前回見に来てくださった観客の方々もいると思うので、そういった方たちが再び見た時に、何か別の新鮮さやそういったものを感じてほしいな、感じさせたいなって練習をしていて思うんです。