近代五種 国内大会初の“SASUKE”実施 男子・芦田&女子・鈴木がV 芦田「(他の種目と)体の使い方が全然違う」
「近代五種・全日本選手権」(3日、安城市スポーツセンター) 2028年ロサンゼルス五輪から、従来の馬術に代わって採用される新種目の障害物レースが国内大会で初めて実施され、男子は芦田佳輝(警視庁)が5種目合計1536点で、女子は鈴木結理(自衛隊)が1348点でともに初優勝した。TBSの人気番組「SASUKE」に出場経験がある俳優の森渉(SEISA)が初出場し、障害物レースでは貫禄の1位に輝いたものの、最終的には23人中19位となった。 国内の近代五種大会で初めて“SASUKE”が行われた。全長約60メートルのコースに8個の障害物が設置され、雲梯(うんてい)で落ちたり、ゴール前のそり立つ壁で無念の失格となる選手もいた。女子優勝の鈴木は競技歴3年で、特に馬術は経験が浅かっただけに「私にとっては有利。ロス五輪につなげたい」と好感触。男子王者の芦田は「(他の種目と)体の使い方が全然違う」と戸惑いつつ「楽しかった」と汗を拭った。けがで欠場したパリ五輪男子銀メダルの佐藤大宗(自衛隊)は「まだ絶対やりたくない」と苦笑いしたが「楽しそうだった。観客も選手も盛り上がる」と前向きに捉えた。