SUV仕立ての専用装備とデザインで人気を確立「ダイハツ・タント ファンクロス」【最新軽自動車 車種別解説 DAIHATSU TANTO FUNCROSS】
インストルメントパネル
シートアレンジには注意したい。現行タントが発売されたときは、後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、N-BOXやスペーシアのように床の低い荷室に変更できた。この機能が今のタントでは、ファンクロスを含めて省かれている。後席の背もたれを倒しても座面は下がらず、広げた荷室の床が高くなった。そのために荷室高は、以前に比べて100mmほど減っている。その代わり後席を倒して後部のデッキボードを持ち上げると、スッキリと平らな荷室に変更できる。これらのタントファンクロスの基本的な機能は、標準ボディやカスタムと同じだ。シートも快適で、特に後席の腰の支え方は先代型に比べると改善され、4名乗車時の居住性も向上した。
居住性
車両重量が900kgを超えるから、自然吸気エンジンでは動力性能が不足気味だが、最大トルクの6.1kgmを実用域の3600rpmで発生させる。そのためにエンジンの性格は扱いやすい。ステアリング操作に対する反応は、スーパーハイトワゴンながらも鈍さを感じさせず自然な印象だ。
うれしい装備
月間販売台数 13218台 タントカスタム/タントを含む(23年7月~12月平均値) 現行型発表 22年10月 WLTCモード燃費 21.9 km/l※自然吸気のFF車
ラゲッジルーム
乗り心地は硬めだが粗さは抑えた。設計が比較的新しいため、走行性能や乗り心地も満足できる。以上のようにタントファンクロスは車内が広く、SUVの外観と汚れを落としやすい実用的な荷室も備わり、走行性能も上々という具合に、選ぶ価値の高い軽自動車になっている。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.157「2024軽自動車のすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/157/
MotorFan編集部
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